高尾山の登山の服装

服装の概要

高尾山の登山の服装

春夏秋冬、季節を問わず、高尾山に登るだけなら、服装は普段着を基本として大丈夫です。
ケーブルカーを使わずに登っている人たちの服装を見ていても、普段着と思われる人の方が多そうです。ケーブルカーの山頂駅から先はほとんどの人が普段着です。
スカートの女性やジーンズをはいた大学生も見られます。

それとは対照的ですが、日本アルプスや八ヶ岳を歩いている山ガール、山ボーイと同じ様な服装の人も見かけます。この人たちはザックも立派、靴も立派な登山靴なので、そのまま北岳(第二位の高峰)や穂高岳(第三の高峰)の山頂に立たせても違和感がありません。

服装は、この様に好みのよって様々です。
高尾山程度の高さの山なら、服装にそれほどの気は使わなくても大丈夫なのです。

ただ、普段着で行くにしても、登山の服装で行くにしても、低くて近い山ですから、出発前に、必ず天気予報を確認してから、天候と気温に合わせた服装をすると良いでしょう。

今年(2013)の服装の傾向として昨年と異なるのは、原色系の山ガール、山ボーイが見られなくなり、京王線や中央線に乗る前に新宿駅や渋谷駅を歩いていても、それほど違和感を覚えない様な服装のハイカーが増えたことでしょう。
高尾山ハイキングがこなれてきたのだろうと思います。
それともう一つ、始めての高尾山や陣馬山ハイキング、と言う人が多く見られますが、これらの人のファッションもプラットガールのCMの影響からか、上級者と変わりがありません。

高尾山と周辺の山に登る服装

高尾山から、その先の山まで足を伸ばそうとする場合でも改まった服装をしてもしなくてもそれほどの違いはありません。
日本百名山の著者の深田久弥氏は日常服で戦前と戦後の山に登っていたそうです。
深田さんが戦前のある年の5月に妙高山に登ろうとしたところ、平服なので宿の主人が山に不慣れた人と勘違いをして「やめろやめろ」と言ったらしいです。
深田さんは「僕の実力をしらないのか」とむっとしたそうですが、自分の格好を思い出して、この服装で山に登ろうとしているのだから止めるのも無理はないかと思い直したそうです。

わたしの登山の服装
わたしも同様で、高尾山や陣馬山を歩く平服姿で、日本アルプスでも八ヶ岳でも大雪山でも屋久島でも歩いています。
昨年(2011/7)に南アルプスの白根三山を縦走した時のわたしです。
近所の量販店で購入した安直な服装です。


押さえておきたい服装のポイント

手軽に登れる高尾山と周辺の山ですが、山に登るのなら幾つか気を付けておいた方が良いポイントがあります。これを押さえた服装をしていれば、より快適な登山が楽しめるでしょう。

高尾山は標高599mと低い山ですが、登山口の京王高尾山口駅からは標高差が400m以上あり、距離も3kmから4km以上あります(コースによって1km以上の差があります)。
しかも坂道が急なので、歩きやすい表参道(1号路)を登っても決して楽な道ではありません。

また、高尾山から連なる稜線の上の最も高い山は陣馬山ですが、標高は854mあります。高尾山より255m高い山です。登ったり下ったりしながら高尾山から更に255mも登るのですから、汗をかきますし体温も上昇します。

ポイントは季節によって異なります。
寒い冬は“暑さと汗対策”。
春は“寒さと紫外線対策”。
夏は“紫外線対策”と“暑さと汗の対策”になります。

寒い冬なら防寒対策、うららかな春なら暑さ対策と思われそうですが、実際にはその逆の気温の対策を立てた服装が実際の山登りでは役に立ちます。

目次

春(3月、4月)の高尾山の登山の服装

気候

3月から4月にかけて高尾山と周辺の山々に春が訪れます。
3月の前半は早朝は氷点下の日もありますが、日が差せば暖かくなります。最高気温も10℃を越える日が多くなります。
4月に入ると気温は更に上がり、下旬には桜の花が咲きます。早朝でも氷点下になる日はほとんど無くなり、最高気温は15℃以上に上がります。良く晴れた日には20℃を越えることもあります。
それでも、午前中は晴天で暑く気温も20℃近くまで上がっても、昼過ぎから急激に気温が下がり、午後1時には5℃になり、午後3時を過ぎた頃には風花(粉雪)が舞うこともありました(2012/4/7)。

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初夏(5月)の高尾山の登山の服装

気候

5月に入ると、高尾山も初夏の陽気の日が多くなります。
最高気温が25℃を越える夏日もしばしば。

それでいて気温の上がらない日は、5月は最高気温が15℃未満となります。風がある時に山頂に立つと薄手のウィンドブレーカー一枚では肌寒いでしょう。

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初夏(6月)の高尾山の登山の服装

気候

先日(2013/6/23)、高尾山と稜線続きの三頭山と周辺の山々を一日かけて歩いて来ました。天候は午前中に青空が多少見えたもののほぼ曇りで厚い雲に覆われた一日でした。夕方には夕立があり豪雨が降ってきました。
しかし、一年で最も紫外線の強い6月なので、一日半袖で山歩きをしてくると、帰宅して入浴すると日焼けを下葉だに湯がしみました。晴れていればもちろん紫外線対策に抜かりはないですが、曇り空でも肌の露出は抑えた方が良いのが6月です。

6月になると、晴れた日には標高の高い高尾山でも夏日の気温(25℃)となります。
6月は紫外線が最も多く降り注ぐ月ですから、薄曇りと油断して肌を露出して歩いていると、帰宅してから腕の肌がむけていたりすることがあります。

6月、晴れた日の麓で30℃前後の日でも、高尾山の6号路の様な沢沿いの道はとても涼しいです。
また、深い自然林に覆われている清滝道、2号路、3号路も殆ど直射日光が差さないので涼しく歩けます。
6月の晴れた日は、歩く道を選ぶことで暑さをしのぐことも出来ます。

昨年(2012/6/17)の午後2時過ぎ、登りが稲荷山歩道、下りが6号路を使って高尾山に登ってきましたが、京王高尾山口で歩き出したとたんに蒸し暑い空気に覆われたのですが、稲荷山を越える辺りから涼しくなり、山頂を経て6号路の大山橋辺りまで暑さを感じませんでした。

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夏(7月、8月、9月)の高尾山の登山の服装

気候

高尾山のある八王子市の市街部は、盆地性の気候のためか気温がとても高くなります。
ヒートアイランドの都心よりも、更に1、2℃高くなる傾向にあります(わたしは現在は八王子市郊外の川口町に住んでいます)。

高尾山は、八王子市の西端にあって、標高が599mあるので、八王子市街より500mほど高く、気温はずいぶんと低くなる様です(標高が100m高くなると気温は0.65℃下がります)。
都心の人が高尾山のビヤガーデンに行くのも、夜景が綺麗なだけでなく、気温が低く、暑い夏には快適だからでしょう。

暑い八王子市にある高尾山ですが、雨が降っても涼しいと感じるくらいで、晴れて日が差せば、紫外線が肌に突き刺さるような感じがします。
舗装された1号路に比べると、道は悪いですが、木陰が涼しい稲荷山歩道や、沢沿いの日蔭道で二重に涼しい6号路が、お薦めです。
しかも、午前11時から午後2時までを外すと、暑さをしのげます。

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秋(10月、11月)の高尾山の登山の服装

気候

高尾山と周辺の山の紅葉は11月に始まります。
標高の高い陣馬山から色づき始め、景信山、小仏城山、高尾山へと、標高の低い山に紅葉は降りてきます。

木の葉が色づくのは朝晩の気温が0℃前後にまで下がる季節ですから、早朝や夕暮れ時の高尾山とその周辺の山を歩くのなら、防寒防風のしっかりした服装が必要となります。

一方で、日中晴れればまだまだ暑い日差しの中を歩くことになります。

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冬(12月、1月、2月)の高尾山の登山の服装

気候

標高差100mにつき気温は0.65℃下がると言われていますが、実際の高尾山では、高尾駅は八王子市街よりも数度低くなり、高尾山の山頂は更に数度低くなります。

高尾の市街の気温は盆地性の気候のためか、高尾山とその稜線の影響なのか、とても低い気温となります(わたしは現在は八王子市郊外の川口町に住んでいます)。

八王子では氷が張らなくても高尾では氷結していることが良くあります。高尾はとても寒いのです。
冬、高尾山に登る時に八王子の天気予報を参考にしますが、気温は八王子の最低気温と最高気温から、それぞれ5℃くらいマイナスしておくと実際の気温に近くなります。

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「標高と気温」&「風速と気温」の関係

標高が高くなると気温が下がります。
風があると体感温度が下がります。

「標高と気温」&「風速と気温」の関係の話です。

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高尾山の登山の雨具

高尾山の様な低い山に登るのには、改まった雨具は必要ないでしょう。出発の前に天気予報を見て、雨が降りそうなら登山をやめれば良いのです。
と言っても、一人で登る訳ではなく、デートで登ったり、友人知人と登る約束をしていたり、ツアー登山に申し込んでいたりした場合は、「天候が悪そうだから行かない」というわけにも行かないでしょう。

そんなときには折りたたみ傘かコンビニなどで売られているビニールカッパがお薦めです。
稜線上の歩道だと風が吹き付けて、傘やビニールカッパは風にあおられて役に立ちにくいのですが、高尾山に登る道は全て樹木に覆われているので風が吹き付けるという心配は無用です。

傘の事例

わたし自身は、北、南のアルプスを歩くときでも雨天でも風が無ければカッパを着ることはほとんどなく、もっぱら折りたたみ傘で間に合わせています。ただ足元が濡れないように防水透湿性の高いゴアテックスのロングスパッツを履いています。

一昨年(2011/9)、北アルプスの白馬岳の大雪渓で、土砂降り中を下る時に山岳警備隊の方たちとすれ違ったのですが、3人ともカッパを着ていたものの、背中のザックに透明のビニール傘をくくりつけてさして歩いていました。カッパよりも傘の方が視界は妨げられず歩くのにも良いそうです。
その後ですれ違った缶ビール3ケースを背負子に背負った強力は、よほど暑いのかTシャツ一枚でカッパは下半身だけしか着ていなくて、背負子にやはり透明のビニール傘をくくりつけてさして歩いていました。
ただし、これらの事例は、風が吹き込んでこない谷底の登山道を歩いている場合です。
白馬岳の強力

カッパの必要性

高尾山から先の陣馬山、生藤山の山域まで歩こうとするなら、カッパは有った方が良いでしょう。

また、防寒具兼用として持っていていると心強いのも確かです。
晩秋から冬、春先にかけては、日中は晴れていて暖かくても、日が陰ると急激に気温が下がることがあります。特に、何かの都合で下山が夕方となってしまい、バス待ちのあいだに日が暮れると檜原村では氷点下に下がることも珍しくありません。
カッパは雨風を通さないような構造となっているので、保温にも役立ちます。

カッパの選び方

もし、カッパを買うなら、春や秋、冬に登るなら、防寒具も兼ねられる様に厚手の生地の製品がよいでしょう。
また、夏に登るなら、出来るだけ薄手の生地のカッパを購入します。
生地は防水透湿のものを選びます。

ゴアテックスが透湿、防水、共に最高の性能を持っていますが厚手の生地のゴア製のカッパとなると3万円以上します。しかも、メーカー(ゴールドウィンスポーツ)によると製品の寿命は着ても着なくても経年劣化で2年から3年と短いので、高尾山と周辺に登るだけに購入するのには高価すぎます。

ゴアテック以外の防水・透湿素材のカッパなら1万円前後で購入できます。
高尾山とその周辺の様な里山なら十分な能力です。

わたしのカッパはTHE NORTH FACE(発売元ゴールドウィンスポーツ)のゴアテックス素材のカッパで購入価格は3万円ほどしたはずです。
このカッパは日本アルプスや八ヶ岳では大活躍をしていますが、高尾山とその周辺の山の登山で着たのは一度きりです。2011年2月の事で、雨が降ったからではなく、山を歩いている時でもありませんでした。山を下りてバス停でバスを待っていたら、日が暮れてしまい気温が氷点下となったための防寒対策の為でした。
カッパ