アイゼン

冬、降雪後の高尾山登山の必需品がアイゼンです。
1月下旬から3月中旬までは雪の降ることが多く、一度降雪があると一週間から道によっては一ヶ月近く雪が残ります。
1号路は直ぐに雪が融けますが、谷あいの道の6号路は、雪が凍ってしまいます。谷底から10m前後の斜面を通る箇所もあるので、滑り落ちないような工夫が必要となります。その工夫がアイゼンです。

特に危険なのが、高尾山山頂から奥高雄に下る階段で、急な上に長く、しかも北向きなので雪が降った翌日以降はカチンカチンに凍ります。
この階段が凍るとアイゼンなしで下るのは相当に危険です。。

2011年2月、降雪の翌日にはすでに凍りついていた高尾山から奥高雄へ降りる北側の段道。
凍った階段

2011年2月の降雪後に、高尾山に登ってから主稜線を堂所山まで歩いたのですが、凍っている箇所が多くアイゼンを持ってこなかったのを後悔しました。
堂所山の雪の下り道

翌年、2012年2月の降雪の後に歩いた時には、アイゼンを持ってゆきました。
使ったのは高尾山の北側の階段だけでしたが、持って行って良かったと実感しました。足に付けたアイゼンの歯が、階段の表面の氷を捉えて、ザックザックと食い込む安心の音がします。
高尾山のアイゼン

わたしの持っているアイゼンは高尾山辺りで使う軽アイゼンでは無く、冬の日本アルプスや八ヶ岳で威力を発揮するような10本歯の本格的なものなので、身につけるのがとても恥ずかしかったのを覚えています。
階段を下り終えると、直ぐに外してそそくさとザックにしまい込みました。
アイゼンをしまう

通常、高尾山で使われているアイゼンは下の写真の様は軽アイゼンと呼ばれるもので、4本歯、6本歯です。また、車の雪用チェーンの構造と同じクサリを使った滑り止めも人気です。
軽アイゼンは数千円で購入できるアイテムなのです。冬でも高尾山を歩くのなら必需品と言えるでしょう。
写真の軽アイゼンは、モンベル直営店で2000円(税込み)で購入したものです。
軽アイゼン

わたしは雪道凍結道を歩くことに慣れているので、特に危険な階段以外はアイゼンなしで歩き回っていますが、殆どの人は軽アイゼンを履いて歩いています。
安心感があるようです。
歩き方を見ていると、歩きにくい様子は無いようで、歩く速度も雪の為に多少遅くなっている程度です。
軽アイゼン

雪が降った後に高尾山に登る魅力

冬、特に降雪後の高尾山と周辺の山の魅力は、冷やされたうえに乾いた空気による、透明感です。もともと景観の良い山がそろっていますが、空気が澄むと見える距離が違ってきます。
都心のビルやスカイツリーが見えるのは当たり前で、筑波山や江ノ島が見えるのです。富士山の冠雪は靄のかかった藍色ではなく、あくまでも真っ白に見えます。見事な色合いです。

2011/2/13の高尾山山頂と富士山。
高尾山

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