ストック

日本アルプスや八ヶ岳のような急斜面あり岩場有りの山でストックを使うのにはそれなりの経験と技術が必要なので一概にお薦めできないのですが、高尾山と周辺の山のようになだらかな歩道の山歩きにはストックはお薦めできるアイテムです。
ストックを使うことで、足にかかる負担を軽減してくれます(一本当たり体重の5%を軽減すると言われています)。
歩く時にリズムも取ってくれます。
雪や氷の上を歩く時、バランスも取ってくれます。
多くのメリットを得られますが、高尾山で使う限りデメリットは見当たりません。

ストックを使うメリット

わたしは様々な事情があってストックを持たないで登山をしていますが、北海道のトムラウシ山に登った時に左膝を壊してしまい、枯れ枝をストックの代わりに突いて下ったことがあります。膝の完治に半年以上もかかったので、膝の治療を続けている間、真剣にストックの購入を考えていました。

ストックを使うと、一本につき体重の5%が軽量されると言われています。二本使えば10%です。軽減された重量だけ膝や腰にかかる負担が少なくなります。

ストックは平坦な道や勾配の比較的緩やかな登り下りの道で使うなら、手に持って地面を突いて歩くだけなので技術は必要ありません。高尾山や周辺の山の登山道には、きつい坂道や岩場はほとんど無いので、ストックを持って歩けばきっと役に立つでしょう。

高尾山と周辺の山に岩場はありませんが、岩場の登り下りでストックを使いこなすのはとても難しい様で、ストックを軽快に突いて岩場を下る人は、希にしか見ません。殆どの人は、ストックをおっかなびっくり突いて降りてきます。見ていてとても危なっかしいです。岩場などではストックは畳んでしまって降りた方が、慣れていない人には安全でしょう。

陣馬峠の先に標高1000m前後の生藤山があります。
この中の茅丸は東側の斜面に岩が露呈していて、若干の岩場の雰囲気があります。この山に登るときは、ストックは畳んだ方が良いです。

選び方

ストックには、T字型、I字型、競技用トレラン向けのZ字型など、幾種類かあるのですが、高尾山と周辺の山で使うなら、それほど高価でないハイキングやトレッキング用のストックがよいでしょう。

手に持ってしっくりするグリップのストックを選びたいところですが、ストックは既製品なので、グリップと握りがぴたりと合うと言うことはほとんどないと思います。
そのため、選び方としては、予算と価格の折り合い、デザインの好み、用途別、伸縮性などで比較することになります。

伸縮性のストックを選びますが、長さの固定の仕方がメーカーによって異なるので、細かな長さの調節が出来て、しかもしっかりと固定できるものを選びます。

使い方によるストックの種類

一本で使うストック

一本だけのストックを使う場合、T字型のストックとなります。
握りの部分がT字型となっているので、一本ストックの場合にはバランスが取りやすく歩きやすくなります。

膝をかばうために一本のストックで歩く場合、右膝が悪いのならストックは左手で持ちます。かばいたい足と逆の手に持ちます。

サンプル)
キャプテンスタッグ FEEL BOSCO トレッキングステッキ Tグリップ
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二本で使うストック

オーソドックスなストックの使い方はI字型ストック二本を左右の手に持つことです。

サンプル)ロゴス(LOGOS) LOGOSノルダーSTセット・ショート
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とにかく軽いストックを使いたい

山岳耐久レースやトレールランニングのランナー向けに、超軽量のストックが発売されています。
軽量化のために伸縮機能を無くして、代わりに折りたたみ式となっているので、通称Z字型ストックと呼ばれています。

軽い素材を使用してる上に、ストックの構造を薄くしているので、100g前後ととても軽く仕上がっていますが、それだけに耐久性ではやや劣ります。
一般的なハイキングや登山で使う場合は、ストックの使い方を心得ていないと、ちょっとした不注意で折れてしまうこともあります。

サンプル)
C&Fデザイン Ultra Trail Carbon Stoc
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先端にはゴムを着けます

ストックの先端がむき出しの場合、地面に刺さる度に土を掘り返してしまうので、自然破壊をしてしまいます。
ハイカーや登山者が決められた歩道をしっかりと歩いていても、突くストックの先は歩道の範囲外と言うことが良くあります。これはやむを得ないことなのですが、ストックの先端にゴムを着けることで、地面の掘り返しを防げます。

北海道の大雪山の登山道では2007年頃から奨励されていたことですが、日本アルプスや高尾山の登山道で奨励されるようになったのは2010年から2011年にかけての様です。

メンテナンス

ストックは登山の後のメンテナンスが必須のアイテムです。
殆どのストックは伸縮性タイプですが、伸縮させる部分に水分が入ってしまうと、そこが劣化したり固着したりしてしまいます。
また、泥や砂を噛んでしまうと、固定する部分が摩耗して、固定できなくなる不具合が発生する場合もあります。

メンテナンスは、伸縮部分をばらしてから、水道水で泥や砂を洗い流します。
その後は陰干しをして乾かします。

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