八ヶ岳縦走2 » 赤岳

乙女平(青年小屋)-権現岳(権現小屋)-キレット(キレット小屋)-赤岳(山頂小屋)

青年小屋を出発するとやがて岩場の登りとなり、標高2715mの権現岳の頂にでます。この岩場は三点姿勢をするほど厳しくはありませんが、傾斜の大きなところも数カ所あるので高度感があります。権現岳の山頂を越えて長いハシゴ場を降りたところが最鞍部のキレットです。キレットから赤岳の登りは岩場が多いところで八ヶ岳を縦走するときの最大の難所と言われています。クサリ場とハシゴ場が山頂の直下まで連続しています。

乙女平(青年小屋)-権現岳(権現小屋)-キレット(キレット小屋)-赤岳(山頂小屋)
所要時間:5時間から5時間20分ほど。
体力 :3。
技術力:3。

乙女平から権現岳までの道

乙女平の青年小屋を出て権現岳の山頂まで1時間30分から1時間50分ほどです。
乙女平から樹木に覆われた厳しい坂道を登って行くと、ハイマツに覆われた細い稜線の上に出ます。この稜線上をしばらく歩き小さなピークを越えると、権現岳の直下の本格的な岩場が始まります。

八ヶ岳を南から北へ縦走するときの最初に現れる岩場が権現岳の登りです。難しい岩場ではありませんが距離があり勾配もきつい箇所がありハシゴ場もあるので、赤岳の直下の岩場の登りの前の腕慣らしにちょうど良いです。

乙女平からすぐに厳しい道が始まります。この先はキレットまで水場はありませんので、出発の前に乙女の水を汲んでおきます。
乙女平からの登り道

ハイマツに覆われた稜線の上に出ます。あいにくの曇天だったのでなにも見えませんでしたが、視界が広いので眺望が楽しめそうな稜線です。
ハイマツに覆われた稜線

ピークは風雪などの自然環境が厳しいからか、岩で根が張れないためかハイマツはなく、岩がむき出しています。小さなピークですが、ピークを経ないで先に行ける巻道がありました。
岩のピーク

最初に現れるクサリ場です。難所と言うほどではないので、クサリを使わずに歩けます。
クサリ場

崖の上の尾根の道です。雲で崖の下が見通せませんでしたが相当に深そうです。
尾根の道

ハクサンイチゲの群生です。7月の八ヶ岳は沢山の種類の高山植物が花を咲かせています。乙女平から権現岳までの短い区間でもハクサンイチゲのほかに、イワベンケイ、キンバイソウ、イワヒゲ、タカネツメクサ、スミレの花を見ることが出来ました。
ハクサンイチゲ

権現小屋が見えてきました。権現岳には有料ですが公衆トイレが設けられています。宿泊や食事が出来ますがテント場はありません。
権現小屋

権現岳の山頂です。岩の盛り上がりといった感じなので広場はありません。10数名ほどが休める広さです。
権現岳の山頂

権現岳からキレットまでの道

権現岳の頂からキレット小屋まで1時間20分ほどです。
権現岳と赤岳のちょうどなかほどの鞍部がキレットと呼ばれていて、キレット小屋とテント場、水場があります。

権現岳の頂をあとにして先に進みます。ハイマツに覆われた岩の稜線を降ります。
権現岳の下り道

長いハシゴが現れます。数十メートルの高さをハシゴで一気に降る箇所です。
ハシゴ場

鞍部のキレットまでぐんぐん降ってゆきます。
キレットへの下り道

ハイマツに覆われた稜線の道を歩く区間です。
ハイマツの道

キレット小屋の周りは樹林です。ハイマツから樹林にかわっていることから標高が低いことがわかります。トイレはテント場にあり、水場はテント場の先にあります。
キレット小屋

キレット小屋の前の砂礫にコマクサの群生が花を咲かせていました。見たところ自然発生ではなく、人工的に植えられたものの様です。権現岳からキレットまでも高山植物の花の多いところで、見かけた花は、ゴゼンタチバナ、ハクサンシャクナゲ、イワウメ、キンバイソウなどがありました。
コマクサ

キレットから赤岳山頂間での道

所要時間は2時間10分ほどです。
赤岳に近づくにつれて岩場の登りが多くなるので、岩場歩きの経験と技術が多少ないと先には進めない区間です。
この岩場の難所にはすべてクサリかハシゴが設けられています。ハシゴはともかく、クサリは使わずに自分の手足だけで登ることが出来て、恐怖感を感じることが無く、技術的にも楽に登れたと思えたなら、槍穂高縦走の難所と言われる大キレットを歩くことも出来るでしょう。

赤岳まで登ると、ここからは登山道が四通八達していますので、夏沢峠のある北を目指す縦走路以外の道も選択肢に入れることが出来ます。赤岳鉱泉には山頂から、横岳とのコルから、硫黄岳から道がついています。また、野辺山原に降る県境尾根の道もあります。

キレットを過ぎると、少しの間は樹林の中を歩きます。
キレットの先の樹林の道

樹林からハイマツへ、ハイマツから森林限界の上へと、植生が変わって行くのがわかります。
ハイマツから岩場へ

岩と岩の間のV字型の道を上ってゆきます。下の方は足だけで上れますが、途中から上は手も使わないと無理で、クサリが設けられています。
岩場のクサリ

岩の稜線の道。
岩場の稜線の道

延々と岩のピークが連なっています。
岩のピーク

岩の登り。白ペンキでマーキングが施されているので、印の通りに進みます。
岩の登り道

岩の横を通るクサリ場の道。
岩のクサリ場

長くつらい岩場のルートで慰められたのがチョウノスケソウの白い花です。他にもイワヒゲやイワウメの花も咲いていました。
チョウノスケソウ

霧中で岩をよじ登っていると、ひょいと視界が開けるのが赤岳の山頂です。
赤岳の山頂

赤岳の山頂。
赤岳の山頂

赤岳から見た蓼科山(左奥)と横岳(右)。(上の写真とは別の日のものです)
赤岳から見た蓼科山

赤岳から見た北アルプスの穂高連峰と槍ヶ岳です。(上の写真とは別の日のものです)
赤岳から見た北アルプス

赤岳山頂からの下り道

赤岳と横岳のあいだのコルにくだる道です。所要時間は20分ほど。
赤岳の山頂付近の宿泊先は2つあります。赤岳頂上小屋と赤岳天望荘です。テント場はどちらもありません。

赤岳の山頂から赤岳頂上小屋が見えます。
赤岳頂上小屋

赤岳から横岳へ向かう下り道です。先に赤岳天望荘が見えます。
赤岳の下り道

この岩の坂にはオヤマノエンドウが沢山花を咲かせていました。
オヤマノエンドウ

水はキレット小屋に水場があります。無料です。赤岳頂上小屋で販売されています。

携帯電話

乙女平から権現岳、赤岳までドコモが使えました。

宿泊場所

権現小屋、キレット小屋、赤岳頂上小屋、赤岳天望荘があります。

キレット小屋にテント場があります。

権現小屋(2011/7)

宿泊料金。
1泊2食付き:7800円より
素泊まり :4800円より

収容人数:50人。
「予約希望」

電話番号(青年小屋と共通)
FAX兼用:0511-36-2251
青年小屋:090-2657-9720

標高2700m
4月下旬から11月上旬まで営業。

テント場はありません。

権現小屋。
権現小屋

権現小屋の食事のメニュー。
権現小屋のメニュー

キレット小屋

宿泊料金。
1泊2食付き:7800円より。
素泊まり :4500円より。

収容人員:35人。
「要予約」

電話番号(湯本本沢温泉、山びこ荘、赤岳頂上小屋、キレット小屋共通)
事務所
0266-72-3260(FAX兼用)
090-5446-1205
赤岳頂上小屋
090-2214-7255

標高2450m。
7月中旬から10月中旬まで営業。

テント場あり。

URL:http://www.yatsu-honzawaonsen.com/kiretto.htm

キレット小屋。
キレット小屋

キレット小屋のテント場。小屋から2分ほど。テントは10張り。
キレット小屋のテント場

キレット小屋のテント場にあるトイレ。
キレット小屋のトイレ

赤岳頂上小屋

宿泊料金。
1泊2食付き:8500円より。
素泊まり :5300円より。

収容人員:300人。
「予約希望」

電話番号(湯本本沢温泉、山びこ荘、赤岳頂上小屋、キレット小屋共通)
事務所
0266-72-3260(FAX兼用)
090-5446-1205
赤岳頂上小屋
090-2214-7255

標高2899。
GW、5月下旬から11月上旬まで営業。

テント場なし。

URL:http://www.yatsu-honzawaonsen.com/akadake.htm

赤岳頂上小屋。
赤岳頂上小屋

赤岳天望荘

宿泊料金。
1泊2食付き:9000円より。
素泊まり :6500円より。

収容人員:200人。
「予約希望」

電話番号(ヒュッテ夏沢、赤岳天望荘、美濃戸山荘、八ヶ岳山荘と共通)
(有)ふじもり
電話:0266-58-7220
FAX:0266-53-4121
八ヶ岳山荘:0266-74-2728
美濃戸山荘:0266-74-2270

標高2722m。
4月下旬から11月上旬まで営業。

テント場なし。

URL:http://www.yatsugatake.gr.jp/

赤岳天望荘。
赤岳天望荘

目次

  1. 編笠山
  2. 赤岳
  3. 横岳-硫黄岳-夏沢峠-天狗岳
  4. 中山-縞枯山
  5. 雨池山-三ツ岳-北横岳-大岳
  6. 蓼科山

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