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横岳-硫黄岳-夏沢峠-天狗岳

赤岳から横岳、硫黄岳を経て夏沢峠までの区間は八ヶ岳登山でもっとも人気のあるコースです。八ヶ岳の核心部分といえます。赤岳から夏沢峠を過ぎて中山峠まで歩きます。

赤岳-横岳-硫黄岳-夏沢峠-天狗岳(東天狗)-中山峠
所要時間:6時間30分から7時間ほど。
体力 :3。
技術力:2。

赤岳から横岳までの道

赤岳の山頂から横岳の山頂の標識まで1時間40分から2時間10分ほどです。

赤岳の頂から北に向かうと、厳しい下り道が鞍部まで続きます。火山特有の砂礫のもろい道で滑りやすいです。ここが登りでなく下りで良かったとホッとするところです。鞍部にあるのが赤岳天望荘です。この鞍部から地蔵尾根を経て行者小屋に抜ける道があります。分岐を過ぎると岩場の登りとなります。

鞍部から横岳へは岩場を登ります。難しい岩場ではありませんがクサリがところどころに設けられています。権現岳から赤岳にかけて岩場を通り過ぎているので、ここの岩場は楽に感じるはずです。
横岳は岩場が続きますが難所と言うほどの箇所はありません。視界を遮る山がないので、縦走の最後に登る蓼科山を始め、左に北アルプスの眺望を見ながら歩きます。

赤岳山頂から北に下る道。
赤岳山頂の下り

地蔵尾根の道の分岐。
地蔵尾根の分岐

登り始めて最初に現れるクサリ場です。
横岳の登りのクサリ場

横岳の稜線から見た赤岳。
赤岳

岩の稜線の上を歩いていて、左の眼下を見ると行者小屋(左)と赤岳鉱泉(右)が見えてきます。
行者小屋と赤岳鉱泉

岩場を斜めに進むクサリ場。ここも難所と言うほどではありません。
横岳のクサリ場

足だけでも上れる岩場にはクサリはありません。
横岳の岩場の登り

キバナシャクナゲ。この花の保護地区があるので沢山見られると思っていたのですが、それほど花は見かけませんでした。
キバナシャクナゲ

横岳の山頂。
横岳を歩いていると岩のピークが連続してるので、どこが最高地点かわかりにくいです。
横岳の山頂

横岳から夏沢峠までの道

横岳の山頂から硫黄岳の山頂を経て夏沢峠まで2時間20分ほどです。

岩の道は横岳に上る区間で終わりです。ここから先は足だけで進めます。
横岳と硫黄岳の鞍部の大ダルミはそれほど標高差がありません。あまり下らずにすむので、硫黄岳の登りもわずかですみます。
硫黄岳の登り道と頂はひろやかなので、ガスがかかったときなど道に迷いそうです。

横岳がなまえの通り横に長い岩の山なのに比べると、硫黄岳は噴火の跡の大きな火口壁を持つ頂の平坦な山です。硫黄岳の噴火があるまでは八ヶ岳の標高は3000mを越えていたと言われています。

横岳から見た硫黄岳(標高2760m、左奥)。あいだの鞍部の大ダルミ(標高2650m)がそれほど高低差がないことがわかります。
横岳から見た硫黄岳

横岳を下る途中にある高山植物の保護地区。ネットで囲われています。
横岳の高山植物の保護地区

高山植物の保護地区のコマクサ。一年草か二年草の様です。コマクサは花を咲かせるまでに数年を要するので、2、3年後にこのあたりはコマクサのお花畑になっているかもしれません。
高山植物の保護地区のコマクサ

横岳と硫黄岳の鞍部の大ダルミです。硫黄岳山荘があります。硫黄岳山荘から高山植物を見られる遊歩道が延びています。
横岳と硫黄岳の鞍部の大ダルミ

ウルップソウ。あまり見かけない花ですが、この先に群生がありました。
ウルップソウ

大ダルミ。横岳(標高2829m)からここまであまり下った気がしません。
大ダルミ

人の背丈よりも大きな硫黄岳のケルン。
ケルン

硫黄岳の山頂周辺はひろやかなので、ガスがかかると道を見失いそうです。そんなときに大きなケルンが見えるのはとても安心感があります。
霧の中のケルン

硫黄岳の火口壁。
硫黄岳の火口壁

硫黄岳の山頂。とにかく広いので標識やケルンがないと自分の位置が把握できません。この様な場所ではハンディGPSが役に立ちます。
硫黄岳の山頂

硫黄岳から夏沢峠への下りはじめは、火口壁の上を歩きます。右に荒々しい景観が見られます。
硫黄岳の稜線から見た火口壁

火口壁を離れると石の道の下りとなります。
石の下り道

夏沢峠の厳しい下り。斜面にジグザグを切って降ります。
夏沢峠への厳しい下り

夏沢峠の峠らしい地形。峠の向こうの山は硫黄岳とは対照的に緑で覆われています。
夏沢峠の地形

夏沢峠。ヒュッテ夏沢と山びこ荘の建物が建っています。
夏沢峠

夏沢峠から中山峠までの道

夏沢峠から中山峠まで2時間30分ほどです。中山峠から黒百合ヒュッテまでは10分かかりません。

硫黄岳からは激しい下り道で、いかにも峠らしい地形の夏沢峠まで標高をさげます。
夏沢峠は八ヶ岳山麓の東西を結んでいた峠道の名残で、硫黄岳の下り道から眺めていると、人が切り通しを作ったのではと思うくらいに大きく落ち込んでいて、いかにも峠らしい姿をしています。夏沢峠の先の山に目を移してみると、これまで岩肌ばかりが目についていた山が、峠を境に樹木で覆われた緑の山に変わっています。

硫黄岳がわから見ると、夏沢峠から北も長くきつい坂の様に感じますが、実際に歩いてみるとそれほどの傾斜もなく、高くもありません。箕冠山(みかぶり)、根石岳、東天狗と歩くので登っては下ります。

夏沢峠から先は北八ッ(北八ヶ岳)と呼ばれる山域で、火山性の岩の山が連なる八ヶ岳(南八ヶ岳)と異なり樹木が山頂を覆い隠しています。1日のうちに八ヶ岳と北八ッを歩くと、隣り合った山なのに山の持つ雰囲気が大きく異なっている二つの山域を体験できるので興味深くあります。

中山峠の黒百合ヒュッテを目指しますが、夏沢峠から東に降れば本沢温泉があり、西に降れば夏沢鉱泉があります。
健脚なら中山峠を素通りして、先の高見石小屋か、さらに先の白駒荘、麦草ヒュッテまで行けるでしょう。

夏沢峠を過ぎると、樹林の中の登り道となります。
樹林の中の登り道

箕冠山の山頂付近の斜度のない道。頂は樹木に覆われています。
箕冠山の山頂付近の斜度のない道

箕冠山と根石岳のあいだの鞍部。根石山荘があります。
箕冠山と根石岳の鞍部

根石岳の山頂。
根石岳の山頂

根石岳と東天狗のあいだの鞍部。本沢温泉に下れる白砂新道の分岐があります。
根石岳と東天狗の鞍部

岩の下り道。
岩の下り道

岩のつけられた白ペンキのマーキング。
岩につけられたマーキング

中山峠。樹木に覆われた峠ですが標高が2400mあります。
中山峠

中山峠から7分ほどの所にある黒百合ヒュッテ。
黒百合ヒュッテ

水と食事

水はオーレン小屋、根石山荘、黒百合ヒュッテで手に入ります。

黒百合ヒュッテで軽食が採れます。

携帯電話

赤岳から硫黄岳まではドコモが使えました。

宿泊場所

主脈稜線上には硫黄岳山荘、ヒュッテ夏沢、山びこ荘、根石山荘があります。西側にはオーレン小屋、夏沢鉱泉、黒百合ヒュッテがあります。東側には本沢温泉があります。

硫黄岳山荘

宿泊料金。
1泊2食付き:8900円より。
素泊まり :5750円より。

収容人員:200人。
「予約希望」

電話番号(硫黄岳山荘、根石山荘、夏沢鉱泉と共通)
予約窓口:0266-73-6673
硫黄岳山荘:090-3142-8469

標高2650m。
4月下旬から11月上旬まで営業。

テント場なし。

URL:http://www004.upp.so-net.ne.jp/iou/index-2.htm

硫黄岳山荘。
硫黄岳山荘

硫黄岳山荘の前に延びる遊歩道。
硫黄岳の前の遊歩道

ヒュッテ夏沢

宿泊料金。
1泊2食付き:8500円より。
素泊まり :6000円より。

収容人員:250人。
「要予約」

電話番号(ヒュッテ夏沢、赤岳天望荘、美濃戸山荘、八ヶ岳山荘と共通)
(有)ふじもり
電話:0266-58-7220
FAX:0266-53-4121
八ヶ岳山荘:0266-74-2728
美濃戸山荘:0266-74-2270

標高2440m。
7月上旬から8月下旬まで営業。

テント場なし。

URL:http://www.yatsugatake.gr.jp/natuzawa.html

ヒュッテ夏沢と山びこ荘の建物は並んでいます。
ヒュッテ夏沢と山びこ荘

山びこ荘

宿泊料金。
1泊2食付き:7350円より。
素泊まり :4500円より。

収容人員:40人。
「要予約」

電話番号(湯本本沢温泉、山びこ荘、赤岳頂上山荘、キレット小屋共通)
事務所
0266-72-3260(FAX兼用)
090-5446-1205
赤岳頂上山荘
090-2214-7255

標高2440m。
5月上旬から11月上旬まで営業。

テント場なし。

URL:http://www.yamabikosou.com/

山びこ荘とヒュッテ夏沢の建物は並んでいます。
ヒュッテ夏沢と山びこ荘

根石山荘

宿泊料金。
1泊2食付き:7500円より。
素泊まり :5000円より。

収容人員:60人。
「予約希望」

電話番号(硫黄岳山荘、根石山荘、夏沢鉱泉と共通)
予約窓口:0266-73-6673
硫黄岳山荘:090-3142-8469

標高2550m。
6月中旬から11月上旬まで営業。

テント場なし。

URL:http://www004.upp.so-net.ne.jp/iou/neishi/neishi.html

根石山荘。
根石山荘

黒百合ヒュッテ

宿泊料金。
1泊2食付き:7500円より。
素泊まり :5300円より。
(冬期暖房費+500円)

収容人員:200人。
「予約希望」

電話番号
FAX兼用:0266-72-3613
090-2533-0620

標高2400m。
通年営業。

テント場あり。50張り。1000円。

URL:http://www.kuroyurihyutte.com/

黒百合ヒュッテ。
黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテのトイレ。水洗でとても清潔です。室内は広く、便器の数も多くあります。時間を少しずらせば朝に並ばなくてもすみそうです。
黒百合ヒュッテのトイレ

黒百合ヒュッテの休憩の料金表。中山峠から10分とかからないので、縦走中でも休憩に立ち寄れます。雨に降られたときなどに良さそうです。
黒百合ヒュッテの休憩の料金表

黒百合ヒュッテのテント場。前の日に雨が降りました。勾配がほとんどないためか、テント場全体に水が流れたり溜まったりした跡がありました。手前のテントは雨水を嫌ってか、板を地面に敷いてその上に張っています。
黒百合ヒュッテのテント場

目次

  1. 編笠山
  2. 赤岳
  3. 横岳-硫黄岳-夏沢峠-天狗岳
  4. 中山-縞枯山
  5. 雨池山-三ツ岳-北横岳-大岳
  6. 蓼科山

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