テント泊登山|クライミングトーク

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秩父山脈縦走(奥多摩駅発)

秩父山脈縦走(奥多摩駅発)

森林と渓谷が美しいと言われる秩父山脈。
その秩父山脈を、東の端の東京の奥多摩駅から西の端の長野の川端下(かわはげ)までテントを担いで縦走します。
初日は石尾根を雲取山まで歩きます。以後、笠取山、雁坂峠、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、大弛峠、金峰山、大日岳といくつもの山頂と峠を越えながら奥秩父山脈の西の端の小川山に達し、川端下に下ります。

奥秩父主脈縦走路と一般に呼ばれるこの道は、雲取山(2017m)から甲武信ヶ岳(2475m)、金峰山(2595m)と標高が高くなって行きます。このため一日辺りの登る高低差が大きくなるので、時間がかかります。

一日で奥多摩駅(343m)から雲取山(2017m)まで登ると標高差は1600mを越えます(1674m)。石尾根は長く、小さいとは言え多くのピークを越えるので大変です。時間が十分にとれないときや体力的に厳しいと判断したら、ピークを経ないで巻く道が幾つかあるので、巻き道を通ると良いでしょう。

同様に、雲取山から笠取山までのピークも巻き道が多くあるので、主要なピークのに登るのも良いかもしれません。

笠取山の西の雁峠を過ぎると、稜線の標高がほぼ2000mを上回る様になり、すこし長い登り道が多くなります。雁峠から燕山に登る斜面と、雁坂峠から雁坂嶺に登る斜面が特にきついです。

甲武信ヶ岳から国師ヶ岳までは奥秩父主脈縦走路らしい深い森林の中を歩きますが、目立つピークはなく、眺望もほとんど得られないので、歩くだけの単調な道です。晴れて暑いよりは、多少雨でも降って樹木の葉がしめっていた方が情緒があって良いかもしれません。

国師ヶ岳から金峰山まではやや起伏の多い稜線歩きで、2600m近い標高のピークをいくつも越えるものの、それほどきつい登り坂はありません。
金峰山から大日岩の分岐までの降り道は、岩場が多少あって、雨の日や夕暮れ時に通ると、手こずります。

大日岩を越えると、小川山まではなだらかな起伏のない上り坂です。
樹木で覆われた稜線なので眺望は無く、変化の無いままに小川山に着きます。

小川山から金峰山荘までは標高2000m付近に手強い岩場があります。ハシゴが連続していて、奥多摩駅から歩いてきた身体には最後の一踏ん張りがきつく感じるかもしれません。
岩場の後の道は傾斜が急でジグザグを切って下って行きます。

金峰山荘から川端下バス停まで、車道を歩きますが、地図で見るよりも長く感じます。



1日.奥多摩駅-雲取山-雲取山荘
1日.奥多摩駅-雲取山-雲取山荘

青梅線の終着駅の奥多摩駅から石尾根までは車道歩きですが、標高の高い林道を歩いていると下には氷川の街並みが見られます。多摩川や支流はこの辺りまで上流に来ると渓流の様相を示します。ただの車道歩きですが、都内とは思えないほどの風景が堪能できます。...もっと読む »

累積標高3347 m(登り 2422 m 下り925 m)
距離:0.00 km

2日.大洞山-笠取山-笠取小屋
2日.大洞山-笠取山-笠取小屋

雲取山荘から西の笠取山まで歩きます。
大洞山(飛龍山)を越えて将監峠まで下り、唐松尾山から笠取山までの2000m前後の稜線を通って笠取小屋に至ります。登り下りの少ないルートですが、桟道や岩稜が意外に多くあります。雨天など滑りやすい天候の時は危険を感じるルートです。...もっと読む »

累積標高2399 m(登り 1166 m 下り1233 m)
距離:0.00 km

3日.雁坂峠-破風山-木賊山-甲武信小屋
3日.雁坂峠-破風山-木賊山-甲武信小屋

雁峠、雁坂峠の稜線を東から西に歩き甲武信岳の山頂の東の甲武信小屋までの行程です。雲取山から小川山までの山旅では昼過ぎにテント場に着くので、最も歩く時間の少ない日程です。...もっと読む »

累積標高2159 m(登り 1368 m 下り791 m)
距離:0.00 km

4日.国師ヶ岳-大弛水峠-金峰山-大日小屋
4日.国師ヶ岳-大弛水峠-金峰山-大日小屋

甲武信小屋から奥秩父主脈稜線と呼ばれる樹林に囲まれた稜線の上の道を国師ヶ岳へと向かいます。奥秩父主脈縦走路の核心と言われる部分です。小さなピークの登り下りはあるものの、国師ヶ岳の登りまでは比較的平坦な道で、距離の割に高低差が少なく、時間あたりの歩く距離の稼げる区間です。...もっと読む »

累積標高3237 m(登り 1424 m 下り1813 m)
距離:0.00 km

5日.大日岩-小川山-川端下
5日.大日岩-小川山-川端下

大日岩を越える道はマーキングが禿げかけているのでわかりにくくなっています。道そのものはそれほど難しい岩場ではありません。
八丁平から小川山までの稜線はなだらかで歩きやすい道です。
小川山から川端下に降る道は急勾配で、標高2000m付近に岩場があり、多少の危険を伴います。...もっと読む »

累積標高2293 m(登り 894 m 下り1399 m)
距離:0.00 km

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運営者紹介

Yuichi Mizunuma H.N.うーたん

Yuichi Mizunuma (H.N.うーたん or zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板自然派空間のWebMasterもしています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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使用の登山靴はドイツ製のマインドル・アルパインを主に縦走登山に、日帰りから3泊程度の短い山旅にはモンベル・ツオミを使っています。冬期登山はモンベル・アルパインクルーザー3000です。

2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

2014年に東京都から栃木県に引っ越しました。現在は宇都宮市に居住中、今後は宇都宮市から離れることはありません。現在は事情があって外泊が出来ないので、休日に福島県や群馬県や茨城県に400kmから600kmくらいの日帰りツーリングをしたり、那須岳や日光連山や南会津山地に日帰り登山をしたり、銚子市やいわき市勿来や福島市辺りまで200km-250kmほどのサイクリングに行ったりとしています。

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