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日光白根山(山小屋)

標高2578mの日光白根山は日本百名山の一座です。日光連山の奥の院に位置しています。日光以北では最高峰の山で、成層火山です。日光連山の中では唯一の活動的な活火山で、江戸時代の1649年に水蒸気爆発を起こしています。
日光白根山は幾筋の登山道が設けられています。

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最も楽に登れるのが群馬県側のロープウェー駅(標高2013m付近)からの登山道でしょう。標高差は565mと少なく距離も短いです。群馬県側にはもう一つ菅沼登山道があります。
栃木県側には湯本温泉の湯本スキー場に登山口があります。また金精峠にも登山口があり、中ツ曽根-国境平ルートもあります。

ロープウェーの山頂駅には足湯が設けられていて、登山者で賑わっています。展望台も設けられていて北方の展望を遠望できます。またシラネアオイやチシマギキョウなどの高山植物が人工的に植えられています。日光白根山へのルートは二筋あり殆どの登山者は七色平分岐を経て山頂に登ります。駅から頂までの所要時間は約2時間ほど。登山道は最初は緩やかな勾配で進むに従って勾配が急となっています。歩きにくい箇所も危険な箇所もありません。
標高2388m付近で森林限界を越え白根山の山頂が眼前に広がります。七月下旬にはハクサンシャクナゲが満開となります。山容が見える地点からは坂は急となります。山頂には複数の噴火口があり、その間を抜けて最高地点へと至ります。

群馬県側の登山口菅沼登山口には有料の駐車場を利用します。
菅沼登山口から入山すると弥陀ヶ池までは勾配が緩やかです、廻りは幹の直径のそろったオオシラビソとダケカンバの森林を歩きます。下の方は直径が細い木ばかり、少し登ると幹の直径は太くなります。直径のそろっているのは、山火事にあったか皆伐されたのかもしれません。北八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳のシラビソの森に比べると、樹木の生え方が疎らなのか日が差す明るい雰囲気の道です。地面には蘚苔類や低木が殆ど見られないのも明るい雰囲気です。弥陀ヶ池までは勾配は緩やかで道も整備されていて歩きやすいです。
弥陀ヶ池からはきつい坂の登坂路となります。岩がゴロゴロしています。北の山頂にたどり着きます。最高地点は南の山頂で、深い岩の谷で区切られていますが、道は着けられています。

栃木県側から利用者の多いのは湯本スキー場に登山口のあるルートです。群馬県側からの登山者数に比べると非常に少ないですが、本格的な山登りをしたいという登山者向けの道です。
八月上旬、標高約1584mの湯本スキー場では白い花が満開です。アザミも少しだけ咲いていました。
湯本スキー場から入山すると、前白根山までは人とすれ違うこともなく、階段を登るような急な登坂路を歩き、視界も鬱蒼とした樹木で何も見えません。前白根山にたどり着くと視界が開けます。中央に白根山がひかえ、眼下に五色沼が見られます。五色沼は左右を稜線で囲われていて、カルデラ湖を彷彿させますが噴火口では無い様です。前白根山から稜線をコルに向かって下って行きます。水場は稜線の道を五色沼に少し下った箇所にあります。道は稜線から外れ白根山の裾に出ます。ここに避難小屋が建っていて無料で利用できます。かなり広いスペースの避難小屋です。避難小屋から急勾配の道となります。高山植物の花があちこちに咲いています。山頂付近ではコマクサも見ることが出来ます。
白根山の頂には市街地の雑踏の様に人が密集していて、休むスーペースを探すのも一苦労です。天候に恵まれれば富士山を遠望できます。

中ツ曽根登山道は湯本温泉の無料の駐車場に車を止めて、国境平分岐へと向かいます。
湯本温泉から中ツ曽根の尾根に取り付くまでは平坦な区間を歩きますが、途中、ところどころに踏み跡程度の道が不鮮明な区間があり、猛烈なヤブコギをする区間もあります。尾根に登る道になると、岩が露呈している急坂道となります。中ツ曽根の尾根(標高1約860m)はダケカンバの疎林で見晴が効きますが、下草の笹が道を覆い隠しています。ところどころ視界が開け、男体山を始めとした日光連山が見られます。標高約2180mでは高木が無くなり視界が開けます。右手に温泉ヶ岳の稜線が見られます。国境平付近は6月下旬ではタップリと残雪が見られますが、アイゼンの必要はありません。
五色山(標高2376m)からは白根山、五色沼が一望できます。山頂付近はコイワカガミが咲いています。山頂から弥陀ヶ池へ下ります。コルから見上げる白根山は溶岩ドームであることがよく分かります。
弥陀ヶ池から白根山に登ります。岩のゴロゴロとした道で急勾配の道です。
白根山の山頂は双耳峰となっていて、岩の深い谷で区切られています。北の山頂からは燧ヶ岳、会津駒ヶ岳などが一望できます。

金精峠-五色岳ルートは登山者が希です。国道120の金精トンネルに駐車場と登山口があります。登山口から金精峠までは急峻な坂道を登ります。
金精峠は十字路となっていて、北に進むと温泉岳を経て尾瀬沼へ至るルート、直進すると金精峠を越えて菅沼に抜けるルート、南に進むと五色岳を経て白根山へ至るルートです。峠付近は良く整備された道です。道は樹木に覆われていて、時折木々の隙間から景観が得られます。小さなアップダウンを繰り返しながら五色岳へと行きます。途中、クサリ場やハシゴが設けられていますが危険と言うほどではありません。五色平からは弥陀ヶ池へ向かい、白根山の頂を踏みます。
金精峠-菅沼ルートは荒れた道です。一部が土石流で流されていたり、マーキングが少ないので道を探すのも大変です。足跡があるので利用者はそこそこいるようですが、整備はされていません。菅沼登山口から金精峠までの所要時間は約1時間と言ったところでしょう。

金精峠-鬼怒沼-尾瀬沼ルートは際だったピークのない登山道です。立派な避難小屋が建ち道も整備されているようですが、利用者はありいないようです。
金精峠から登りとなりますが、日光沢間では小さなピークを上り下りしながら進みます。金精峠からすぐに温泉ヶ岳がありますが、ハイカーには人気の山らしく結構多くの登山者とすれ違いました。
念仏平避難小屋は水があり、室内も清潔でした。一泊すれば気持ちの良い朝を迎えられるでしょう。
根名草山までは踏み跡も判然としない区間もありましたが、まずまず歩きやすい登山道と言えます。根名草山から先の道は国土地理院の1/25000地図の登山道と異なっていて、北のピークを越える様に地図には書かれていますが、実際はピークを西に巻いて急激に下る道でした。急坂道と言ってもジグザグに道は切り開かれているので、直登直下は無理なのでしょう。
日光沢から鬼怒沼まではハイキングの道で木道や階段がしっかりと整備されています。鬼怒沼には巡視小屋が建てられていて登山者も無料で利用できます。ただ床のスペースはさほど広くありません。
鬼怒沼を過ぎると鬼怒沼山が本道からそれた所にあります。頂はシラビソに覆われていて眺望の無い山でした。本道から鬼怒沼山までの往復の所要時間は20分ほどです。鬼怒沼へのハイカーが鬼怒沼山まで登ってくるらしく道ははっきりとしていました。
鬼怒沼山から先は踏み跡も定かで無くなります。ピンクのマーキングがあちこちに施されていますが、マーキングが無ければ道に迷うこと必然でしょう。鬼怒沼から尾瀬までの稜線の道は、シラビソにコメツガ、ダケカンバが混じっている樹林の道です。北八ヶ岳の山域や、奥秩父縦走路に似ていますが、ダケカンバが混じっていることと、下草の種類が異なっているので、異なる雰囲気を持っています。

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鬼怒沼巡視小屋

電力会社の避難小屋だが、一般に開放されている。この付近には、逃げ込める小屋はここしかないので、貴重な施設。宿泊定員は2名。

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大日如来避難小屋

白根山の西側の中腹にある無料の避難小屋ですが、床は薪ストーブの燃料とかしてしまっていて、1人か2人分のスペースしか残っていません。相当に荒れている避難小屋です。

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五色沼避難小屋

日光白根山の山頂の下の鞍部にある無人の避難小屋。

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Yuichi Mizunuma H.N.う

Yuichi Mizunuma (H.N.zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

現在は八王子市に居住中、今後は八王子市から離れることはありません。

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