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黒部五郎岳(その他)

黒部五郎岳はカールの頂点にあります。標高は2840mです。山頂から氷河が削り取った跡が際立った特徴と言えます。山頂へ立つには新穂高温泉から入山すると、二つのルートがあります。一つはカールの縁を歩くルート、もう一つがカールの底を歩くルートです。

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新穂高温泉から1時間あまりの林道歩きの後に登山道に入ります。弓折乗越から弓折岳の頂を踏むのにはちょっとルートから離れます。双六岳は圏谷底を横切る道を取ります。所要時間は圏谷底の道は約150分、双六岳越えの道が約130分で三俣蓮華岳に出られます。正面、やや右手に鷲羽岳の大きな姿が見えます。三俣蓮華岳の山頂は圏谷壁の一ピークです。その圏谷壁の登りが大変な急坂です。山頂直下は垂直の様な岩場となっていました。三俣蓮華岳は景観の良い山で、正面に鷲羽乗そこをあるルート越しの鷲羽岳、その後に水晶岳と赤牛岳の連なりが見えます。左手が黒部五郎岳、その間に雲ノ平と薬師岳が見えます。
三俣蓮華岳から黒部五郎小舎への道は下りの一本調子です。岩とハイマツの道なので視界が広やかで黒部五郎岳と雲ノ平を見ながら歩きます。黒部五郎岳が見えてくると岩の坂道ですが、のんびり道というのが用意されていて、眺望はのんびり道の方が数段良いです。

黒部五郎小屋からカールの縁を歩くルートと、底をあるルートを上るルートに分かれます。歩きやすいのはカールの底のルートです。カールの底に散らばっている巨大な石と、圏谷壁の膨大な岩壁があります。そこを歩きつめて行くと、カールの斜面に取り付きます。かなりの急勾配の道でジグザグに切った道ですが、それでもきつい道です。

カールの縁を登るルートはあまり利用されていないようです。しかし黒部五郎岳が開かれた当初は圏谷底の道はなく、この稜線の道だけがありました。このルートは岩場が多くよじ登ったり下ったりの連続で岩場に慣れない人にはちょっとした恐怖を感じるかもしれません。また縦走で歩かれることの多い山なので、重いザックを背負ってこの岩場を歩くのは、ちょっと大変かも知れません。
その代わり、森林限界を越えた岩場の稜線なので、眺望は抜群です。岩の小ピークを一つ越える度に黒部五郎岳が近づいてきて、山の姿が少しずつ変化して見飽きません。左手には三俣蓮華岳や双六岳に奥に穂高岳の岩の峰が見えます。
右手には鷲羽岳から水晶岳、赤牛岳の連峰が見えます。
天候に恵まれれば、西には遠く白山が見えます。南は乗鞍岳、その奥に御嶽。正面には薬師岳の山塊があり奥には立山、剣岳が並んでいます。見所は巨石が散乱している圏谷底です。

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エリア » 黒部五郎岳

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Yuichi Mizunuma H.N.う

Yuichi Mizunuma (H.N.zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

現在は八王子市に居住中、今後は八王子市から離れることはありません。

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