昨年に比べて残雪の量が多いので、三本槍ヶ岳までのルートが開かれていなければ茶臼岳から南月山に廻ろうという計画も立てていたのですが、先週末と今週末と、2週間続けて好天に恵まれたので多くの登山者が歩いてくれたおかげで、三本槍ヶ岳までのルートも開かれていました。
昨年末から体調を崩してしまい一月ほど寝たり起きたりの状態が続いていました。1月下旬にようやく普通の生活が出来る様になりましたが登山などの運動はまず無理でした。
大丸温泉を出発直後は晴れていましたが、茶臼岳を越えて牛ヶ首に下ることには天候が崩始め、南月山に着いた頃から雪が降り風も強くなりました。
午前中は晴れ、昼前から曇りだし、風が出てくると雪が舞い始めました。
先週の氷点下の暴風雪がウソの様に気温が10度近くまで上がったぽかぽか陽気の那須岳でした。前日の雪が多少残っていましたが、アイゼンの必要は無く、三本槍ヶ岳までハイキング気分で往復できました。
那須連山の中で唯一歩き残しておいた唐沢山、三倉山から流石山にかけての稜線を歩いて来ました。那須連山の核心部分は主峰の茶臼岳から最高峰の三本槍ヶ岳までですが、この区間の稜線を歩いていていつも目に留まるのが大倉山から流石山の稜線です。下記になるとのっぺりとした大きな山塊にしか見えかねないのですが、3月下旬から5月上旬の残雪期に歩くと、斑に雪を付けた三倉山が立派に見えました。
早朝、甲子遊歩道の駐車場から歩き出しは太陽の日差しが暑かったのですが、甲子山の山頂にたどり着いたとたんに雨が降り出してきました。この雨は風混じりの雨で、とても冷たいものでした。
毎回、少しずつ歩くルートに変化を持たせてきた那須岳登山も、中の大倉尾根登山道の様に、一つのルートが丸々歩いていない登山道もまだ残されていました。
峠の茶屋県営駐車場から岩稜を歩いて三本槍ヶ岳から大峠に抜け、三斗小屋温泉を経由して峰の茶屋峠を越えて県営駐車場に戻る、6時間あまりの短い山歩きでした。
沼原湿原の駐車場を起点に、旧会津中街道を三斗小屋宿跡までたどってから三斗小屋温泉を経て隠居倉を越えて那須岳の稜線に登りました。会津中街道は那珂川に沿って登って行き源流部分から峠沢をたどって大峠に至るものと思っていたのですが、現在の登山道とほぼ同じルートをたどっていたことが分かりました。現代では人しか通らない登山道ですが、この古街道が利用されていた時代には、旅人の往来は相当に頻繁なうえに、荷物を運ぶために牛や馬なども通っていました。三斗小屋宿の名の由来も通常一俵=四斗では牛ノ背に積んで運べないので三斗の米を一俵として運んだことに由来していると言われています。
県営駐車場起点の那須岳で歩くルートを幾度も歩いて来たので、変化をつけて沼原池を起点に那須岳を歩いて見ました。当初は三斗小屋宿跡を経由して三斗小屋、隠居倉、朝日岳と登る予定だったのですが、登山口の沼原湿原で入る登山道を間違えてしまい、姥ヶ平経由で三斗小屋に出てしまいました。このために大峠まで足を伸ばしてから朝日岳に登りました。
梅雨の中休みを狙っての山歩きでしたが、三本槍ヶ岳や茶臼岳の山頂で強風混じりの小雨に降られました。
一週間をおいた那須岳の残雪は大変な勢いで融けていて、来週中には峰の茶屋峠から三本槍ヶ岳の間のルートは殆どが地面が露呈するのではと言う気がします。それだけに登山道に残った雪の層は薄くなり、雪の下に空洞があって、空洞の上の雪の上に足を載せると簡単に踏み抜き、膝上から又下くらいまで落ちます。
三本槍ヶ岳から大峠に下り、三斗小屋を経由して峰の茶屋峠に周回するルートを取りました。先週、このルートを歩きたかったのですが、那須岳の残雪の様子が分からなかったなどの理由で今日まで延ばしていました。
朝方は冷え込みましたが、昼前から気温が上がり始め、昼過ぎには10℃を大きく上回る様になり、春と言うよりも初夏の日差しの中の残雪期の那須岳登山となりました。
入山時は晴天、雲一つ無く青い空の下の澄み切った空気を満喫出来ましたが、午後にはいると一転して天候が崩れ雷雨となりました。
午前中、福島県の裏磐梯の桧原湖と曽原湖をカヤックで航行して遊んだ帰り道、時間に余裕があったので、那須岳に立ち寄って登ってみました。
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