山頂の直ぐ下を渋峠に抜ける国道292が通っているので、草津白根山は湯釜の入り口にある観光施設の駐車場から殆どの人が往復しているようです。
殆ど歩くことのない草津白根山は観光客の物見の対象となっていて、登山の対象にはなりにくく、ハイキングの対象にすらならないかもしれません。
それでも国土地理院の1/25000の地図を丹念に見ると、草津温泉から本白根山まで登山道があるのが分かります。
国道と平行して上る道です。
途中の殺生河原からスキー場のロープウェーの下を歩くので、どの程度、山道らしいか歩いて見ないと不安になる様な道です。
実際に歩いて見ると、硫黄の噴気口があちこちにあって、活火山特有の黒と灰色の大地が広がっています。峠を越える自動車の排気音がちょっとうるさく感じますが、あるく人のない面白い道です。
山頂付近は観光客向けの歩道が設けられている様で、湯釜を歩く道や、万座温泉に歩く道が通っているようです。登山の対象として取り組んだ場合、丸一日歩ける登山道があるようです。
草津白根山の殺生河原や湯釜の様な活火山の景観は、強い風雨の荒れた天候の日に歩いた方が、おどろおどろしくて面白いでしょう。そういう意味では、今回の登山は、登る間は黒い雲に覆われ、最後で夕立の豪雨に降られたと言うことで、興味深いものでした。