阿寒には雄阿寒岳と雌阿寒岳の二座があります。
雄と雌はアイヌ語を意訳したもので、雄阿寒岳が「pinne-shir(男山)」、雌阿寒岳が「matne-shir(女山)」と呼ばれていました。
古くからこの一帯は阿寒と呼ばれていたので、語源は忘れられているので、語源の定説はありません。
標高が高く噴煙を上げる活火山の能動的な姿の雌阿寒岳は、登山道がなだらかな勾配なので観光登山やハイキングとしても登る事が出来ます。
雄阿寒岳は標高は低いですが、登山道の勾配は急で、登山らしい登山が楽しめます。
登山口は阿寒湖の東の端、国道240号沿いにあります。登山者用の大きな駐車場があるので目印になります。
阿寒湖、太郎池と次郎池と水辺を通ってから山頂に向かう登山道にかかります。
この山の登山道の何合目と言う表示はいい加減で、五合目の表示が出たら山頂はすぐ先です。
雄阿寒岳の西から北、東に延びる山裾は、北海道でも屈指の原生林で、富良野の原生林とよく比較をされます。北海道で屈指と言うことは日本最大の規模があると言うことになります。
ヒグマの生息に適していて、最も生息数が多いと言われています。世界で最もヒグマの生息密度が高いと言われる知床半島とは原生林がつながっていて、それぞれに生息しているヒグマが行き来していると言われています。
雌阿寒岳に比べると地味な印象の雄阿寒岳ですが、阿寒湖から山頂まで屹立している姿を、湖面から見ると、その印象は異なって見えるはずです。
(参照「北海道の地名」「ヒグマ」)
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