第1日目 清岳荘登山口-谷道-斜里岳-尾根道-清岳荘

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行程

地名到達時刻所要時間
清岳荘登山口05時56分
下二股分岐06時44分48分48分
上二股分岐07時54分70分1時間10分
斜里岳08時39分45分45分
熊見峠10時08分89分1時間29分
清岳荘11時30分82分1時間22分
一日の歩行時間
5時間34分
日付:2010/09/09

山行記

登山口

長いすそ野を引きながら山頂が点で終わる斜里岳は、道東を旅していると必ず目にとまりました。標高が1500mあまりととはとうてい思えないほど堂々とした山容です。
この山にあこがれて登山を始めたのかも知れないと思うほどです。

実際の斜里岳登山はあっけないほど簡単です。
清岳荘の駐車場に車を止めて、入山届けを済ませます。
建物の横の入山口を進むと、すぐに車道に降ります。火事で焼けた昔の清岳荘があったところまで通じている林道です。
行止から登山道が始まります。
山頂まで3.6kmと書かれていました。

谷道

沢を右に左に渡って六合目の標識まで進むと、谷道と尾根道の分岐にでます。
現地では、谷道を旧道、尾根道を新道と呼んでいます。
登りは谷道を取りました。
分岐には下二股と書かれています。

びっくりするような大きな滝はありませんが、幾つもの滝を越えて行きます。
滝のすぐ横を登るので、水しぶきがかかります。
前日までの雨の影響もあって、岩は濡れています。ところどころにロープが垂れ下がっています。
大雨の後の割に、沢の水かさは増えているようには見えません。これで増水しているのだとしたら、普段は枯れた沢に近いでしょう。

沢筋の道には、ピンクのテープのマーキングが木の枝に巻かれています。
沢に沿って歩くので、道筋を見失う心配はありませんが、徒渉箇所を示しているようです。
八合目、標高1195m、霊華の滝、と書かれた標識の先で、尾根道と合流します。

出合から先が森林限界で、灌木とハイマツの世界です。
すぐに、南斜里岳と斜里岳の鞍部に達します。
久しぶりの晴天で青い空がまぶしく感じます。

斜里岳

斜里岳の山頂は小石で覆われたなだらかな処です。独立峰だけに眺望は抜群と思っていたのですが、南斜里岳の山頂から山裾が南の眺望を隠していました。
南の方角以外は、遮るものはありません。

摩周湖と摩周岳、阿寒湖と雄阿寒雌阿寒、屈斜路湖が西から南西に見えます。
斜里町から網走市の能取湖までの海岸線も一望です。濤沸湖が砂丘で海と隔てられているのが俯瞰できます。
東には海別岳から始まる知床連山が見えます。
海峡を隔てて国後島も見えます。
前日に登った羅臼岳はひどい霧で何も見えなかったのが嘘のような眺望の良さでした。

尾根道

下山は尾根道を取ります。
上二股から左に折れて、尾根の上にでます。
多少の灌木があるものの、尾根の上はハイマツに覆われていて、眺望のよい道です。
正面、眼下に斜里の平野とオホーツク海を見ながら下って行きます。
時折、振り返ってみると、蒼天に斜里岳が山頂を点でまとめてそびえています。

熊見峠と書かれたピークまでが森林限界の上の道で、そこから先はダケカンバに隠された道でした。

地図

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