地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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雨竜沼ゲートパーク | 05時32分 | ||
雨竜沼湿原 | 06時33分 | 61分 | 1時間1分 |
南暑寒岳 | 08時12分 | 99分 | 1時間39分 |
暑寒別岳 | 10時02分 | 110分 | 1時間50分 |
雨竜沼ゲートパーク | 14時20分 | 258分 | 4時間18分 |
一日の歩行時間 |
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8時間48分 |
日付:2010/09/10 |
雨竜沼ゲートパークで入山届けを済ませると、管理人がヒグマが出ていると言う話をしました。登山道を生息のテリトリーとしている個体がいるという話です。
その個体とは別のヒグマが、この雨竜沼ゲートパークに出没していました。
登山口に、雨竜沼湿原まで2200m、南暑寒岳まで8200mと書かれた指導標が立っていました。
ゲートパークから雨竜沼湿原までは、距離は短いですが、急な上り坂です。
湿原の手前に峠風の高所があって、これを越えると湿原に下って行きます。下る途中で湿原と、その背後に南暑寒岳と暑寒別岳が見えてきます。
7月の花の季節にはたっぷりと雪を付けている山ですが、この登山の9月中旬にはさすがに雪は見られません。
雨竜沼湿原は草枯れていて、代赭色をしています。
周りの山は常緑の針葉樹が多いのか、色付いていませんでした。しかし、遠目に見ると、針葉樹は少なく、殆どがダケカンバの木に見えます。
僅かに秋の花のミヤマリンドウの紫の花が見られました。
雨竜沼湿原を西の端まで歩くと、斜面の上に展望台があります。
気で作られたがっしりした展望台で、この東がわは、湿原が一望できるように木が切り開かれています。
ここから湿原を見ると、お皿の底の様な地形がよく分かります。
展望台の登りは階段が設けられていますが、そこから南暑寒岳までは勾配があるのか平坦なのか分からないような道が山頂まで続きます。
森林限界は越えているらしく、高木は見あたらなくなります。
人の背丈よりも高い猛烈な笹藪が南暑寒岳の山肌を覆っていますが、道はきれいに刈り払われているので、ヤブコギをすることはありません。
道は表土が流されてしまったらしく、むき出しの岩がごろごろしていて、歩きにくいです。
南暑寒岳(1296m)の山頂は眺望のよいところで、歩いて来た雨竜沼湿原から山頂までの地域が見渡せます。
目を北に転じると、増毛の街と海岸線が見えます。北西には鞍部を隔てた暑寒別岳が見えます。
西には、日本海を挟んで積丹半島の山が見えました。
鞍部に下る道はいわゆる直登コースで、ジグザグは切られていません。大変な急坂ですが、長いロープが一本垂れ下がっているだけでした。
鞍部と、暑寒別岳の山頂下に、それぞれ数個の池塘が見えます。
道は細く、下草の刈り払いも数年に一度しか行っていないようで、笹に道が半分覆われていました。
鞍部から暑寒別岳の登りは、急です。西がわに崩れた崖の上を歩いたりします。疎らにダケカンバの木が見られます。
鞍部から山頂までをテリトリーとしているヒグマがいるらしく、大きな新しい糞が落ちていたり、食べるために草の根を掘り返した跡が幾つもありました。山頂下には長さが31cmほどの大きなヒグマの後ろ足の足跡も残されていました。雨天後の足跡なので、今朝か昨日のものでした。
暑寒別岳の山頂は小さな石の積み重なりでした。
増毛山地の最高峰なので、東西南北、視界を遮るものは何もありません。晴れていたので近景はよく見えたのですが、少し距離を置いたところに雲が浮かんでいて、遠景は殆ど見られなかったのが残念です。