地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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短縮登山口 | 05時27分 | ||
トムラウシ山 | 09時06分 | 219分 | 3時間39分 |
トムラウシ山(休憩) | 09時45分 | 39分 | 39分 |
短縮登山口 | 12時47分 | 182分 | 3時間2分 |
一日の歩行時間 |
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7時間20分 |
日付:2010/09/16 |
二度目のトムラウシ山も、天候は晴天です。
トムラウシ温泉の先にある短縮登山口からの入山です。
歩き始めてすぐに本道と合流します。
出合にはトムラウシ山まで8.5km、短縮登山口まで0.7kmと書かれてありました。短縮登山口から山頂まで往復すると9.2kmの二倍の18.4km有るようです。
トドマツとエゾマツの針葉樹林にチシマザサの下草の道は、表土が雨水で流されていて、石が露呈しています。
カムイ天井に向かって登って行くと、樹相がダケカンバに変わり、チシマザサの丈は高くなります。針葉樹林よりもダケカンバの疎林の方が日差しが多く入るので、ササが生育しやすくなるのでしょう。
カムイ天井の標柱の立っている辺りは、トドマツ、カラマツ、ダケカンバの針広混交林で眺望は全くありません。しかし、少し先に進むと、ダケカンバの疎林にササの斜面、あるいはハイマツの斜面の道を歩く区間があって、旭岳など表大雪の山並みが木の枝を透かして見られます。
やがて、道の先にトムラウシ山の山肌が見えてきます。
カムイ天井の平をしばらく歩いてから、カムイサンケナイ沢の渡渉点に向かって下ります。渡渉点にはコマドリ沢と書かれていました。秋のこの沢はいつも涸れかけています。
カムイサンケナイ沢の枯れた支流に沿った道を北に上り、ロックガーデンに出ます。
ナキウサギが盛んに鳴いています。前を歩いていた3人グループがナキウサギを見つけたらしく立ち止まってみています。わたしが加わったときに、ナキウサギは岩陰に隠れ、姿を表しませんでした。
ロックガーデンの上の斜面を登ると前トム平です。
灰色の岩礫とハイマツの平坦部で、正面にトムラウシ山が見えます。
右手には太陽が登っていて逆行ですが、雲海の上に石狩連峰の横に長いシルエットとニペソツ山、ウペペサンケ山が濃い藍色をして浮かんでいました。
前トム平の先のゴーロを通り抜けると、池塘に水を張っているトムラウシ公園が下に、上にトムラウシ山の山肌が見えます。
どちらも代赭色に色付いていました。
2週間に渡る秋の北海道の山旅で、初めて目にする、本格的に色付いた紅葉の山です。
トムラウシ公園を登って南沼の平坦部に出ると、南にオプタケシケ山の大きな三角錐が見えてきました。
雲は東から湧いてきているらしく、オプタケシケ山から背後の十勝岳、富良野岳の山脈は、左側を雲海に浸し、右側には青空が見られました。
トムラウシ山とオプタケシケ山の鞍部を雲が流れていて、南沼から鞍部に下っている縦走路が雲の中に消えていました。
トムラウシ山の山頂には噴火口跡があり、それを囲んでいる火口壁が遠方から見ると、二つ、三つの黒々としたピークに見えています。見る方角によって山頂の形が異なるのは、火口壁の形が複雑だからでしょう。
山頂に登ると、十勝連峰の全てのピークが縦に並んで見えます。オプタケシケ山の大きな容積に、十勝岳など背後の山は全て隠れてしまいます。
最高地点から火口壁越しに表大雪の山が見えます。その間には化雲岳や忠別岳が見られます。化雲岳の化雲岩が小石のように小さく見えました。
ロックガーデンで追い越したグループが山頂に着いたので、入れ違いで下ります。
下山は駆けるように下りました。登山口まで3時間以内で降りられないか、試して見るつもりだったのですが、途中のロックガーデンでナキウサギの声がしきりに聞こえるので、10分ほど止まって姿を現すのをまったりしたので、3時間を切ることは出来ませんでした。