日本百名山が著された当時、幌尻岳とともに最も奥深い山と言われたのがトムラウシ山です。
現在では、日帰り登山で手軽に登れる山になりました。
トムラウシ山の登山基地として有名なトムラウシ温泉東大雪荘では、日帰り入浴が出来ます。午後9時まで入浴できるので、山から下りてきて一風呂浴びることが出来ます。
昔の登山道はトムラウシ温泉東大雪を起点にしていて、今もその道は整備されていますが、縦走登山以外ではあまり利用されません。日帰り登山の入山口は、林道を奥まで入った行止にある短縮登山口になります。
短縮登山口には広い駐車場とバイオトイレがあります。
トムラウシ山の登山道はなだらかな斜面が多く、厳しい登り道は山頂下などわずかしか有りません。
逆にカムイサンケナイ沢やトムラウシ公園などでは長い下りがあります。
このとき登った10月上旬は、山麓の秋が盛りの時期で、トムラウシ山の山頂は冬の準備をしていました。
山名はトムラウシ沢の源頭にあるので、そう呼ばれています。
トムラウシの由来は諸説ありますが、松浦武四郎などの記録にトンラウシと書かれていることから「tonra-ush-i(ぬるぬるした底の川、意訳すれば湯の花の川)」が、温泉のあるトムラウシ沢には相応しいようです。