地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
京王高尾山口駅 | 06時42分 | ||
高尾山 | 07時49分 | 67分 | 1時間7分 |
景信山 | 09時33分 | 104分 | 1時間44分 |
陣馬山 | 11時13分 | 100分 | 1時間40分 |
生藤山 | 13時45分 | 152分 | 2時間32分 |
浅間峠 | 15時06分 | 81分 | 1時間21分 |
土俵山 | 16時18分 | 72分 | 1時間12分 |
丸山 | 17時15分 | 57分 | 57分 |
笛吹バス停 | 18時28分 | 73分 | 1時間13分 |
一日の歩行時間 |
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11時間46分 |
日付:2011/04/25 |
高尾山口駅から高尾山までは最も登山道に近い雰囲気を持っている稲荷山経由の道をえらびました。この道は表参道とは異なり、ハイヒールやサンダルで歩くのは困難な道で、岩が露出していたりきつい斜面があったりします。
それだけに歩く人は少なく、他の道が混んでいてもこの道は静かなことが多くあります。この日は早朝と言うこともあって、山頂まで人一人にも出会いませんでした。
毎週の様に高尾山に登って桜の開花を待っていたのですが、わずかの間に咲き終わっていて、この週には葉桜となっていました。この辺りがソメイヨシノという桜の花を楽しむ難しいところでしょう。
高尾山の山頂には青空が広がっていて、丹波山塊の奥には白銀を頂いた富士山が見えます。早朝は空気が澄んでいて、富士もいっそう艶やかです。
高尾山から景信山までは手軽に歩けるハイキングコースで、道幅が広く良く整備されています。
桜の木も多く見られます。桜の木は山桜とソメイヨシノが半々くらいでしょうか。景信山までの稜線は高尾山よりも若干標高が高いので、気温が低くこの日が丁度桜の花の見頃でした。
高尾山の山頂の桜の開花時期にはこの辺りの桜はつぼみのはずで、一得一失と言ったところでしょう。双方の桜の花を同時に愛でることは出来ないのです。
小仏城山の山頂にはソメイヨシノがあって、茶店全体がその樹林の下にあります。
丁度、桜の花の屋根の下にある様な雰囲気です。テーブルには桜の花びらが舞い落ちてきます。
景信山も頂には桜の木がありますが、小仏城山よりは数が少ない様です。
景信山の登り道の斜面にはスミレの群生が幾つか見られ、満開の花を咲かせていました。桜の花に隠れてしまう小さな花ですが、薄紫色のスミレの花はとても可憐です。
ハイキングコースとして歩きながら花や景色を楽しめるのは景信山までです。景信山から陣馬山までは樹林の中を歩くので、景観は明王峠から富士山が見られる程度となります。桜の木も山桜が疎らにある程度で、楽しむと言うほどには数がありません。
それだけに、360°の眺望が得られる陣馬山からの景観と沢山植えられている桜の木がつける花はすばらしく感じます。景信山から陣馬山まで歩いてきた人へのご褒美の様なものです。
陣馬山で、30分ほどの昼食を採りました。
山頂の景観の白眉は富士山です。春の富士山は山頂に雪を頂いていて、最も美しい山容を見せてくれます。
北には左から大菩薩嶺の連嶺、雲取山を初めとする奥秩父山脈、御前山などの奥多摩三山が見られます。これらの山を圧して山容を誇っているのが和田峠を挟んで見られる醍醐丸で、867mの標高の山とは思えないほど立派な尾根を四方に張り出しています。
東は関東平野で、空気が澄んでいる季節には新宿の高層ビル群や東京湾まで見渡せます。
人が多く歩いているのは陣馬山とその先の和田峠までで、和田峠の先になるとぐっと人が少なくなります。高尾山から歩いてくる人のほとんどは、和田峠から陣馬山高原に降るか、陣馬山から藤野駅に降ります。生藤山から先を歩く人は、陣馬高原が歩き始めの人が多いようです。
陣馬山から和田峠までは階段が設けられているきつい坂道です。
和田峠から醍醐丸までが、また厳しい上り坂となっています。
天然の切り通しの様な地形を和田峠は持っていて、峠らしい峠と言えます。
醍醐丸という山の名前は魅力的です。
醍醐天皇と関係があるのか、それとも豊臣秀吉の醍醐の花見で有名な京都の地名から採られたのか、由来を考えるのも一興です。山を丸と呼ばせるのも四国などではよく見られるのですが、となりの茅丸と合わせて気になります。
この山の頂は樹林に覆われていて眺望は全くありません。北の市道山に伸びる尾根に道が設けられていて、三叉路となっています。冬には樹木の葉が落ちて、この尾根の先をわずかに望めます。
醍醐丸から歩いてゆくと、連行山が最初の1000m峰となります。次いで茅丸がこの辺りの最高峰で1019m、主峰にあたる生藤山は1000mにわずかに欠けて990mです。
連行山、茅丸、生藤山の頂は樹木に囲まれていて眺望は良くありません。
三国山からは、西の方角だけ樹木が無く、眺望を得られます。
それぞれの山頂にはベンチが置かれていて休憩を取りやすくなっています。
生藤山の西にある熊倉山を越えると浅間峠までの下り道となっています。浅間峠の方から歩いてくれば、結構な登りでのある道です。
浅間峠には東屋があり、休憩を手軽に採れる最後の場所となります。ここから先にはベンチはありません。休憩は石や倒木に腰掛けて取る様になります。
浅間峠から道はハイキングコースの雰囲気がなくなり、登山道となります。
尾根の上の樹林に囲まれた道で、眺望がほとんど無いので、覆いを着けられた競走馬の様に先だけを見て歩くことになります。
土俵山は按司家のない頂を持っていて、だらりとした広場風の山頂に小さな標識が立っているだけです。山頂という雰囲気が感じられない山で、標識がなければ頂と気づかずに通り過ぎてしまうでしょう。
丸山に至っては標識すら朽ちかけていています。丸山と書かれている標識には笹尾根と書かれた板が打ち付けられていて、丸山の文字が読み取れません。
稜線から檜原村に降る道は、どの道も勾配がきつくできています。
丸山から笛吹(うずしき)に降る道は、途中で笛吹の集落に抜けます。笛吹の桜が丁度満開で、日暮れの中、たっぷりと鑑賞できました。
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