地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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丹波山 | 07時07分 | ||
サヲラ峠 | 10時08分 | 181分 | 3時間1分 |
三条の湯 | 12時19分 | 131分 | 2時間11分 |
三条ダルミ | 15時27分 | 188分 | 3時間8分 |
雲取山 | 16時18分 | 51分 | 51分 |
雲取山荘 | 16時41分 | 23分 | 23分 |
一日の歩行時間 |
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9時間34分 |
日付:2012/07/07 |
丹波山の市街はとても小さくて、どこが中心部かも分からないほど。
昨夜、コンビニを探したが見つかりませんでした。
釣りの盛んな土地らしく、首都圏のナンバープレートを付けた車が、多摩川の源流の河原に多数止まっているのが見えます。
今朝の雨は上がっていましたが、昨日から夜半にかけての雨で多摩川は増水していて、水も濁っています。釣りには向かない状況と思われますが、多くの人が竿を出していました。
川幅が広く、流れもあるので、鮎の友釣りかと思っていたら、竿が短く、オトリ缶も持っていないので、渓流釣りと分かりました。放流をしているのでしょう。
丹波山市街を東西に抜けている国道から北に林道があります。
この林道を上ってゆくと、途中に登山口があります。
畑と植栽林の間を抜ける登山道で、草が刈られていないのでとても歩きにくいです。
畑は、動物の食害を防ぐためか、電気柵で囲われていました。膨大な面積を、しかも山間の傾斜地に柵を建てているので、大変な資金が必要でしょう。高コストを問われている日本の農業に、更にコストを上乗せする事象があることが、農業の成立を危うくさせないか心配になってきます。
丹波山からサヲラ峠(サオラ峠、竿裏峠)まではジグザグに斜面を登ってゆく急坂で、とても辛い道です。杉と檜の植栽林と、広葉樹の自然林がまだらにある樹林のかなを歩きますが、植栽林の中は鬱蒼としているので、歩いていると気分が沈んでしまいます。
ただでさえ辛い登り道が、更に辛くなりました。
サヲラ峠を越える道は、人の通りの少ない道のようです。
道ははっきりとついているので、迷う心配はないですが、人が多数歩いて踏み固められた道という印象はありませんでした。
峠にはベンチも無く、利用者の少ないことが分かります。
峠の十字路を三条の湯に下って行きます。
1400mの峠に登ってから、この後2000mを越える雲取山に登るのに、いったん下るのはもったいないのですがやむを得ません。
三条の湯までの道は尾根の東側の斜面に設けられた細い道です。
植栽林は少なく、自然林の中を歩きます。
三条の湯で休憩を取っていると雨が降り出し、たちまち本降りとなってしまいました。
重い気分になっての出発です。
三条の湯から三条ダルミまで、地図で読むよりも長い道で、傾斜も厳しいものでした。
ちょっと以外だったのが木の橋の桟道が多くあったことです。陽の当たらない秩父山脈に設けられた桟道は、蘚苔類が生えていることが多く、雨が降ると大変に滑りやすく、危険を伴うものです。先日、笹子峠から下りの途中、自然遊歩道の木の橋で滑って転倒して左肘を痛めたばかりです。
三条の湯と言えば雲取山の有力な登山口なので、三条の湯から雲取山までの道は遊歩道的に良く整備されていると想像していたのですが、桟道の他、危険は無い程度の岩場も多くあって、本格的な登山道の雰囲気があります。
距離は長いが歩きやすい石尾根の登山道と好対照です。
三条ダルミの手前で雨が上がってくれて、一瞬ですが青空も見ることが出来ました。
三条ダルミでたっぷりと休憩を取ってから、雲取山の登りにかかります。
山頂に着いたのは午後4時過ぎ。
出発が遅かったとはいうものの、午後2時過ぎに着くと思っていたので、大幅な時間超過です。自分の歩く力に少し自信をなくしてしまいました。
週末なので、雲取山の山頂避難小屋は一杯のようです。
元々ここに泊まる気はないので、山頂も素通りして雲取山荘に向けて下ります。
今回で4度目の雲取山ですが、始めて天候が悪く眺望が得られませんでした。
雲取山荘も混んでいて、テント場にも数張りのテントが張られています。
山荘でテント場の受付を済ませて、建物の外に出てみると、また、雨が降り出しました。
テントを張るには勇気のいる雨量です。
この日の雨は、降ったりやんだり、強く降ったり弱く降ったりの繰り返しなので、隣のテント泊の登山者と二人で、雨が小降りになるのを気長に待っていました。
雨が小降りになると、早速テントを張ります。
1番目と2番目に良いテントサイトはすでに先客がいたので、山荘から少し離れるので、給水やトレイには不便になりますが、3番目に良いテントサイトにテントを張ります。
一緒になった登山者が、たまたま今日がテント泊デビュー、使用テントが同じライペンのトレックライズだったので、設営を手伝ったりしました。
テントを張り終えることにまた雨が強くなりました。
山荘の軒先にベンチがあって、テント泊者や、素泊まりの山荘泊者がここで自炊しています。
みんなに交じってここで休んでいると、雨が上がって、一瞬ですが青空が見えました。青空の横には大きく鮮やかな虹が見えます。
虹は5分ほどで消え、深い霧が山荘を覆いました。
珍しく、山小屋に早着したので、他の登山者と話す機会が出来ました。
問われるままに、北アルプス、南アルプス、秩父山脈、八ヶ岳の話をしていて、自分もずいぶんと経験が豊富になったと驚いていました。