特急あずさの始発で、東京から白馬まで移動してから大雪渓を登り、白馬岳の頂を経由して、1泊2日の行程で白馬槍温泉の登山道を下る山旅です。入山は午後12時過ぎに猿倉から、下山は翌日の夕方午後4時過ぎに同じく猿倉です。
1日目、大雪渓は表面の雪が柔らかくなっていて、アイゼンが不要なくらい歩きやすくなっていました。晴れた日が続いていたことと、多くの登山者が歩いた後の午後と言うことで、雪が柔らかくなったのだろうと思われます。
村営頂上宿舎には午後4時過ぎに着いたので、その日のうちに白馬岳の頂までを往復することが出来ました。
夕方と言うことと、霧が出てきたことで、安心したのか、雛をつれた雷鳥の母鳥を見かけました。雷鳥は保護されているので人を恐れません。親鳥の半分もない小さな雛が人の前を走り回りながら高山植物をついばんでいました。
2日目は白馬三山に登ってから白馬槍温泉を経由する登山道を下ります。
天候はあいにくの雨天だったので眺望は得られませんでしたが、晴れれば白馬鑓ヶ岳から五竜岳や鹿島槍ヶ岳などの南に連なる後立山連峰の姿や、西に立山や剣岳の立山連峰の姿が一望できたはずです。
白馬鑓ヶ岳と天狗の頭のコルから下り始めますが、槍温泉まで急勾配の坂道が続き、途中に岩場のクサリ場があります。雨で増水した沢筋の岩場を越えるところが、やや難所といえそうでした。
小日向のコルを過ぎると樹林帯の中の道となり、これといった特徴もないまま、なだらかな坂道を下って行くと猿倉に出ます。
猿倉に着いたときにちょうどバスがやってきました。