地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
村営頂上宿舎 | 05時01分 | ||
白馬岳 | 05時34分 | 33分 | 33分 |
村営頂上宿舎 | 06時18分 | 44分 | 44分 |
村営頂上宿舎 | 07時03分 | 45分 | 45分 |
杓子岳 | 08時19分 | 76分 | 1時間16分 |
鑓ヶ岳 | 09時25分 | 66分 | 1時間6分 |
槍温泉の分岐 | 10時04分 | 39分 | 39分 |
白馬槍温泉 | 11時52分 | 108分 | 1時間48分 |
白馬槍温泉 | 12時10分 | 18分 | 18分 |
猿倉 | 16時13分 | 243分 | 4時間3分 |
一日の歩行時間 |
---|
11時間12分 |
日付:2012/08/06 |
早朝、村営頂上宿舎から白馬岳を往復してから、午前7時過ぎに鑓ヶ岳に向かって出発をしました。山頂は、白馬山荘から手ぶらで登って来た人がいるほか、頂上宿舎や白馬山荘から大池や朝日岳に向かう縦走登山者が登って来ています。
天気は曇りですが、昨日よりも雲高が高いので、剣岳や立山など遠方の山も見晴らせます。ただ、五竜岳や鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰の山々は、鑓ヶ岳が立ちはだかっているので見られません。
村営頂上宿舎に戻ってテントを撤収しましたが、昨夜半の雨のおかげでテントがぬれているので、乾かしてからの出発となり、時間がかかってしまいました。
テントを天日に干しているときに、荷物搬送の中型ヘリがやってきたので、プロペラの風でテントが吹き飛ばされてしまうと言う、アクシデントもあって、出発が遅れてしまいました。
穂高だけあたりで使われているヘリコプターは、骨組みだけの小さなきたいでしたが、ここで使われているヘリコプターは大きな客室が装備された中型のヘリコプターで、10人以上の乗客を運ぶことも出来そうです。
それだけ、エンジンも強力で、風も強かったのでしょう。
杓子岳は2812mの標高で、白馬三山の中で唯一2900mにかけた高さの山です。
それでも、白馬岳とのあいだのコルからの登りはなかなか強烈で、特に、山頂に達する直前には、岩礫の急登路をジグザグに登るつらい道です。
山頂は、北に白馬岳、南に鑓ヶ岳が見えますが、その先は見えません。
西には立山と剣岳が見えます。
白馬岳では見られなかったコマクサが、杓子岳から鑓ヶ岳にかけての岩礫地帯に見られるのが見物でしょう。
杓子岳からグンと下った所が杓子沢のコルです。
コルから見上げる鑓ヶ岳は岩の絶壁に見えて、この斜面を登るのかと思うと気持ちが萎えてきます。
鑓ヶ岳の登山道は、本来は稜線の西にあるのですが、山頂に直登できる道が、北にも南にも踏まれています。踏み跡と言うにははっきりとした道となっていました。
鑓ヶ岳の山頂に達したときには雲が湧いてきていて、視界はありませんでした。
山頂からコルまで30分ほど下ると、白馬槍温泉の分岐があります。
分岐を温泉に進むと、厳しい下り道が温泉まで続きます。
圏谷壁ではないかと錯覚するような斜面を下ると、雪渓があり、その周りがお花畑となっています。チングルマとハクサンコザクラが多い場所で、チングルマは満開かやや終わりと言ったところでした。
お花畑を過ぎると岩場の下り道で、所々にクサリ場があります。
岩場にかかるときに雨が降り出してきて、土砂降りとなりました。
沢の水はあっという間に増水しています。
白馬槍温泉は混浴の露天風呂と女性専用の内湯、無料の足湯があります。
下山を急いでいたので入湯はあきらめて、雨宿りをかねて足湯だけにつかりました。湯ノ花の浮いている温泉らしい湯水で、つかっていて気持ちの良いものです。
温泉を過ぎると、小日向(おびなた)のコルまでは、等高線にそった道で、沢を登ったりくだったりしながら先に進みます。
等高線に沿った道によく見られるように、この道も、ところどころ、かつて道が欠落した跡があり、そういう箇所は新たに壁を削って道としたトラバース区間となっています。
注意をしていれば危険はありませんが、高山植物に見とれていると足を踏み外しそうです。
槍沢と杓子沢が大きな雪渓で、この雪渓は季節によって通れるルートが変化します。注意をしていないとクレパスに落ちるかもしれません。
小日向のコルは、こると言っても60mほど登ったところにあります。
登山道が、白馬三山から延びてくる稜線と、小日向山のあいだのコルをクロスするように通っています。
コルを過ぎると樹林帯となり、道の勾配も緩やかです。
疲れた足を回してズンズンと下って行くと猿倉です。猿倉山荘の前に出たとき、ちょうど、路線バスの最終便がバス停のある駐車場に入ってくるところでした。