白馬岳(しろうまだけ)の大雪渓を上ってから、山頂を北に進み、小蓮華岳、乗鞍岳、大池を経由して栂池に下る1泊2日の山旅です。天候は雨で、稜線では横殴りの雨が降り、眺望は得られませんでした。しかし、8月上旬でも白馬岳は高山植物が満開で、歩いていて飽きが来ません。
初日、最終バスの時刻に猿倉から入山をして、大雪渓の下にある白馬尻小屋まで歩きます。この区間はほとんどが車道歩きなので、例えば真っ暗になっても歩くのはさほどに困難では無いでしょう。
二日目、大雪渓を登り白馬岳に至ります。
前日からの雨のため、雪渓の表面の柔らかい雪の層が融けてしまっていて、雪渓の表面はつるつるでした。アイゼンは持たなかったので、かなり苦労をして雪渓を登りました。
雪渓の途中から雨が降り出し、以後、大池まで降り続けました。
白馬岳の山頂は厚いガスがかかっていて視界はききません。気温は10℃、風速は10m/s以上はありそうで、体感気温は氷点下でした。
雨と横風の中を、稜線を歩いて行きます。嵐の日に現れる鳥なので「雷鳥」と言われますが、この悪天候の中でも小蓮華岳のそばで雷鳥の親子を見かけました。雨も風も気にならないらしく、雛鳥が盛んに高山植物の花をついばんでいます。
大池にかかる頃に雨が上がり、乗鞍岳の山頂を越える頃に青空が見え出しました。
栂池のゴンドラに乗ると周りは晴れた天気です。
白馬の街に降りると、街では今日一日雨が降らなかったと聞かされました。