石狩連峰とウペペサンケ山のあいだにあるニペソツ山は、なだらかな山容の多い中央高地の山の中では珍しく鋭い岩峰を持っています。西がわと東がわには深く沢が入り込んでいて周りの地形から切り離されている印象を受けるので、独立峰的な姿に見えます。
登山道は十勝三股から十六の沢林道を奥まで入ったところにあります。未舗装の狭い車道です。
最奥の駐車スペースは大変に狭く、登山シーズンとなると平日でも止めきれない車が路肩にあふれています。帯広からなら手軽に日帰り登山の出来る2000m峰と言うことで人気が高いのかもしれません。
駐車している車を見ると、札幌ナンバーやレンタカーも多く見られます。
登山口は幌加温泉にもあるのですが、やや距離が長いからか利用者が少ないようです。
登山道は前天狗岳までは樹林の中の急な坂道。日は差し込みません。
前天狗から天狗岳までは勾配のやや緩やかになった岩の道です。ナキウサギが住んでいます。わたしは声を聞いただけですが、秋、夕方ここを通れば姿が見られるかもしれません。
天狗岳からのニペソツ山の景観は類例のない見事さです。
ヤセ尾根の先に三角錐のニペソツ山があります。ヤセ尾根は過去に転落事故も起きたと言われています。
ヤセ尾根を渡って急傾斜の道を上ると山頂です。山頂は狭く、南に向かって延びる稜線が見えます。