地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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天狗山荘 | 05時12分 | ||
唐松岳 | 09時04分 | 232分 | 3時間52分 |
唐松山荘 | 09時36分 | 32分 | 32分 |
唐松山荘 | 10時01分 | 25分 | 25分 |
八方池 | 11時23分 | 82分 | 1時間22分 |
八方池山荘 | 12時03分 | 40分 | 40分 |
アルペンリフト乗り場 | 12時23分 | 20分 | 20分 |
一日の歩行時間 |
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7時間11分 |
日付:2012/08/09 |
早朝、久しぶりに朝日を見ました。
8月5日に大雪渓で雨に降られて以来、今日まで朝日を見ることはありませんでした。
朝日の下に見える四角い山容は飯縄山らしいのですが、飯縄山なら背後に高妻山と乙妻山の三角錐と、その背景に頸城三山が見えなければならないのですが、それが見えないので、飯縄山という確信が得られませんでした。
自分の背丈よりも高いザックを背負った大学の山岳部風の男性二人が先発しています。
だいぶ遅れてからその後をたどりました。
天狗の大下りと呼ばれる傾斜面は、所々、垂直に近い岩場を下りますが、そうしたところはクサリがもうけられているので危険はありません。
クサリ場を除けば後は足だけで歩ける楽な道で、厳しい傾斜を除けば、たいした道ではありません。
気がつくと不帰キレットに着いていました。
不帰キレットから一峰までは足だけで歩ける道で、気を遣う必要はありません。
右手(西の方向)には常に立山と剣岳が見えています。特に剣岳のピラミッド形の姿は美しく、見ていて飽きがきません。
一峰を越えると垂直に近い岩場が始まり、点点とクサリ場があります。
不帰嶮は後立山連峰縦走の最大の難所と言われていますが、その難所がここです。
わたしは、大抵のクサリ場は、クサリを使わずに登り下りが出来るのですが、さすがにここの岩場はクサリを多少は利用しなければ登る事は出来ません。
登っていて、「登りはまだ楽だが下るのは大変そうだ」と思ったものの、昨年に下った時のことを思い出し、それほどの難所という印象が無かったので、まぁ大した難所では無いということに気がつきました。
クサリ場は二峰北峰までで、二峰北峰から二峰南峰(むかしの三峰)と唐松岳までは、岩場はあるものの、足だけで歩ける楽な道です。
昨年(2011/9)に五竜岳から白馬岳を歩いたときと、ルートが若干変わっているらしく、昨年に難所と感じたクサリ場は無くなっていました。
昨年の不帰キレットは、穂高連峰の大キレットよりも、一カ所ですが難易度の高いルートと思ったのですが、今年はそれがなくなったので、とても楽な道と言う気がしました。
唐松岳に着いたのは午前10時前で、不帰キレットの通過に、余裕を持って5時間かかることを予想していたので、3時間半で歩ききってしまうのは想定外でした。
唐松岳では、時間の調整の意味もあって、登って来ていた登山者と30分近くも話をしていました。
それでも時間の経過が少ないので、唐松山荘の裏手のピークに登ったりして時間をつぶしていました。
青空の下にある唐松山荘の脇の分岐から八方尾根に入ります。
分岐からすぐ、岩を砕いて開いたトラバース道となり、右手が谷になっています。谷には雲が入り込んでいて、後立山連峰が雲高2500mほどの雲海に浮かんでいるのが分かります。
まだ午前中と言うことで、八方尾根を登ってくる人が多くいて、すれ違うのに苦労をします。
降りてから知ったのですが、八方尾根の登山口にあたる、ゴンドラ乗り場の周りには、無料の大きな駐車場がいくつもあって、マイカーでの登山者の便宜を図っているので、利用者が多いようです。
尾根の上の道は森林限界の下になる頃には雲の中に入っていました。
八方尾根の森林限界の上の道は、眺望の良い道で、北に白馬三山と小蓮華山から乗鞍岳にかけての尾根が見え、振り返ると、先ほど歩いていた不帰嶮の岩峰が見えます。南には、五竜岳と鹿島槍ヶ岳が重なるように見られます。
樹林帯は、大木はダケカンバがほとんどで、積雪が多いのか根が大きく曲がっています。
樹林が途切れると、お花畑となりマツムシソウなどが景気よく花を咲かせていました。
八方池から先はハイキングと観光の世界となり、登山者の重く大きなザックを背負った姿は場違いとなります。
ハイカーの何割かはツアー会社の旅行できているらしく、胸にステッカーやバッジをつけていました。子供連れも多く、立ち入り禁止のロープの向こうで子供が嬌声を上げて遊んでいる姿を喜んでみている親がいるのには、がっかりしました。
八方池から先は木道となって、登山靴でなくても快適に歩ける世界です。
傾斜面の木道を翔ぶ様にリフト乗り場まで駆け下りて行きます。
歩いた時間が午前中いっぱいと短いので、幸い最上部のリフトと平行して遊歩道がもうけられていたので、八方池小屋のリフト乗り場から下のリフト乗り場までは歩いて下りました。
八方尾根の下のゴンドラの駅から白馬駅までは徒歩で下り、白馬駅からは東京直通の特急あずさ26号に間に合ったので、それに乗ることが出来ました。