上高地から入山して初日に蝶ヶ岳に登り、二日目、常念岳から大天井岳を越えて燕山荘まで歩き、最終日は燕岳から餓鬼岳の岩稜を乗り越えて白沢登山口に下った2泊3日の山旅です。
中央線の始発を利用して松本まで移動してから、松本電鉄で新島々駅まで行きます。ここから上高地までがバスの利用となります。穂高連峰も常念山脈もこれまでに縦走していて、山の上からは上高地をしばしば見てきましたが、中に入るのは初めてです。
上高地に着くまでの最初の印象ですが、松本駅から時間がかかることと、料金の高いことにまず驚かされます。
後で知ったのですが、松本電鉄と上高地行きのバスのセット券を買うと、多少割引があるそうです。こういった情報は、初めての土地、初めてのルートでは見逃しやすいものです。
交通機関の料金は松本から新島々までの電車料金が680円。新島々から上高地バスターミナルまでが1900円です。
移動時間は高尾駅発の始発が5:14で松本駅に8:32着。松本電鉄の松本駅発が8:42で新島々駅着が9:15。バスの新島々駅発が9:25で上高地バスターミナル着が10:35でした。
上高地の遊歩道をハイカーに混じって徳沢まで歩いてから、長塀尾根(ながかべ)の急斜面の道を蝶ヶ岳に上りました。
天候は曇りで穂高岳は山裾の岩肌しか見ることは出来ず、尾根道の森林限界を越えた辺りで夕立に見舞われました。
翌日、幸い雨は上がったものの、いつ降り出してもおかしくない天候の中、日の出る前に出発しました。蝶槍の辺りで日の出を迎えましたが、濃いガスのために朝日は見られませんでした。雲に覆われた常念を越え、大天井岳を過ぎた辺りで、昨日に続いての夕立の激しい雨。燕岳の肩にある燕山荘は大変な混みようで、入り口に入りきれない宿泊客が雨の中を行列を作っていました。
最終日、雨とも霧とも分からない濃いガスの中を出発して燕岳に登り、岩だらけの尾根道を上っては下りつつ餓鬼岳の頂に達しました。餓鬼岳から白沢に下るながい下り道を降りた頃に日が差してきました。
初日は上高地から蝶ヶ岳までと午後を歩いただけ、二日目と三日目も歩いた時間は10時間に足りない山旅なのですが、ひどくしんどい感想を持ちました。燕岳餓鬼岳の岩場歩きや、餓鬼岳白沢登山口の下り道はつらいことはつらかったのですが、しんどくなるほどの道でもありません。
どうやら、雨が一番の原因のようです。
体力的に疲れたと言うよりも、三日間雨に降られ通したので、気が滅入ったようです。