地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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西沢渓谷 | 09時38分 | ||
徳ちゃん新道登山口 | 10時00分 | 22分 | 22分 |
近丸新道出合 | 11時42分 | 102分 | 1時間42分 |
奥秩父主脈縦走路出合 | 13時18分 | 96分 | 1時間36分 |
甲武信小屋 | 13時48分 | 30分 | 30分 |
甲武信岳 | 14時09分 | 21分 | 21分 |
三宝山 | 14時47分 | 38分 | 38分 |
武信白岩山 | 15時48分 | 61分 | 1時間1分 |
十文字小屋 | 16時57分 | 69分 | 1時間9分 |
四里観音避難小屋 | 17時44分 | 47分 | 47分 |
一日の歩行時間 |
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8時間6分 |
日付:2012/10/26 |
紅葉の盛りの季節と言うことで、西沢渓谷は観光客やハイカーであふれています。紅葉の方は、尾根の上の方が色づいていて華やかですが、渓谷の広葉樹はまだ緑の葉を茂らせていました。登って見て分かったのですが、このときは標高1500mから上の落葉広葉樹の葉が色づいていました。
徳ちゃん新道を登って行くと、ツアー登山らしい団体や、小人数の登山者を多く追い越しました。奥秩父の山で、縦走登山をする登山者は珍しいらしく、わたしの65Lのザックを見て、たいていの人は驚いて声をかけてくれます。15kgと応えると、さらに驚くのがおかしかったです。
徳ちゃん新道から甲武信岳に登る登山者のほとんどは山小屋泊まり、しかも山頂と西沢渓谷を往復するだけの軽い装備です。
久しぶりの急登坂路なので気持ちが張り詰めていたのか、西沢渓谷から木賊山まで休憩無しで登りました。木賊山に着いたのは午後1時半頃でしたが、午前中は晴れていた空が雲で覆われていて、北の方の雲は黒ぽい雨雲なのが気にかかりました。
木賊山から甲武信岳までは一息です。
空を見るたびに雨が気になる空模様となったのですが、ここまで歩いて来て雨が降る降らないはそれほど大きな違いはないでしょう。
3度目の甲武信岳だったのですが、今回も山頂からの景観は雲に隠されていて、何も見えませんでした。よほど、甲武信岳からの眺望とは縁がないようです。
大きなザックを背負っている上に、甲武信小屋を過ぎて山頂を目指しているのが、すれ違う登山者には奇妙に映ったようです。
すれ違うたびに、「どこまで」と聞かれます。「十文字小屋まで」と答えると、少し考えて(おそらく頭の中で地図を開いているのでしょう)から、「あぁ」と漏らします。実際の目標は四里観音避難小屋だったのですが、相手に理解しやすい地名を言う様にしています。
奥秩父主脈縦走路出合までは多くの登山者とすれ違ったのですが、甲武信岳を越えて十文字峠の道に入ると、時刻もやや遅いと言うこともあって、一人の登山者ともすれ違いませんでした。
甲武信岳から十文字峠までの道は、徐々に標高が下がって行くなだらかな稜線歩きの楽な道と想像していたのですが、そうでもなく、武信白岩山や大山の登り下りは急斜面の直登路や岩場の登り下りの連続で、なかなか変化があって楽しめました。
眺望は全くない稜線歩きの道でしたが、唯一大山の岩峰の上からは360度の展望が得られました。時間の余裕がある夏なら、地図を広げて山々を一つ一つ指呼したのかもしれませんが、夕暮れが迫っていたので、わずかな休憩時間だけをとって先を急ぎました。
十文字峠で日が暮れ、峠から四里観音避難小屋までは残照でわずかに足下が見える中を下ります。道は細く、落ち葉に隠されていて、時々先が不明瞭となります。秋の日暮れの道を歩くのはリスクの高いものです。
四里観音避難小屋は快適な小屋でした。