地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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鳥沢駅 | 05時54分 | ||
高畑山 | 08時03分 | 129分 | 2時間9分 |
雛鶴峠 | 09時13分 | 70分 | 1時間10分 |
棚の入山 | 10時41分 | 88分 | 1時間28分 |
赤鞍ヶ岳 | 11時33分 | 52分 | 52分 |
菜畑山 | 13時46分 | 133分 | 2時間13分 |
今倉山 | 15時46分 | 120分 | 2時間 |
道坂トンネル登山口 | 16時44分 | 58分 | 58分 |
一日の歩行時間 |
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10時間50分 |
日付:2012/11/07 |
高尾発の始発で鳥沢駅に降りると、まだ日の出前で辺りは薄暗いです。駅から甲州街道を歩くのですが、早朝にもかかわらず大型トラックの交通量は多いです。
露地を通り、中央線の下をくぐる歩道を抜けると桂川の架かる橋となります。桂川の岸沿いの落葉広葉樹はほんのりと色づいてたので、気温がぐっと下がる日があれば、見事に色づくでしょう。
小篠貯水池までが車道で、その先から登山道となります。
11月というのに気温が10℃もある朝だったので、登りにかかると汗が噴き出してきます。
穴路峠を経由せずに直接地蔵仏から高畑山に登る道は、時間を短縮できますが急峻な坂を登って行きます。麓は杉や檜の植栽林ですが、登るにつれ落葉広葉樹の森林に変わって行きます。これは、斜面の斜度が急すぎて自然林の伐採を行えなかったから広葉樹林が残ったのでしょう。
落葉広葉樹林の林は杉と檜の植栽林に比べると葉の密度が低く日差しを通すのでとても明るくなります。登るにつれ葉も紅葉黄葉に色づいてきます。
北面の斜面を登り切ると稜線の上に出て、まばらに落葉樹の茂る稜線を上り詰めると、高畑山の山頂です。
高畑山から雛鶴峠まで、狭い稜線の上を上っては下りながら標高を下げて行きます。
高畑山を越えて南斜面を降る道は、北斜面以上に急です。前の日に土砂降りだったこともあって地面はぬかるみ、慎重に足を進めても滑ります。ジグザグに道が切ってあれば多少は降りやすいのですが、国土地理院の1/25000の地図に載っていない道なので、地元の山岳団体が設けた道でしょうか、直線的になっています。
山と高原の地図「高尾山」に楢峠と書かれている鞍部までが特にきつい下り道です。右手にゴルフ場があるのはゴルファーの話し声や物音で分かるのですが、樹林が茂っていて視界はありません。
楢峠から登りとなり、900m前後の稜線の上に出てから雛鶴峠に下ります。
ここは狭い稜線の上に設けられた道で、樹林に覆われているので風景が分かりにくいですが、裸の尾根だったら相当の高度感が楽しめるはずです。
つま先が痛くなるくらいの急坂を下ると、薄暗い雛鶴峠です。
峠には視界はありませんが、その前後では、峠の下のトンネルを通る、県道のそばに設けられているリニアモーターカーの試験場が見下ろせます。
雛鶴峠から再び棚ノ入山の三叉路まで登ります。
棚ノ入山は南東面に視界が開けています。ここから赤鞍ヶ岳へ至る道は主稜線から南に派生しているヤセ尾根を通ります。分岐には小さな手作りの指導表が木にかけられていますが、道が細いので見落としやすいです。
分岐は、棚ノ入山の山頂の少し西にあります。
崩落の目立つヤセ尾根を渡ると赤鞍ヶ岳です。
赤鞍ヶ岳の直下は急斜面であえぎながら上りますが、山頂は皿を伏せたような平らな地形をしています。樹木で眺望は得られません。
赤鞍ヶ岳を後にして西に延びる稜線の道を進んで行くと、所々ヤセ尾根の雰囲気を持っていて、笹に道が覆われている道にでます。
11月ともなると落葉樹の葉は、殆どが落ちているので、日差しが地面にまで届くので明るい雰囲気の道ですが、もし、晩春から夏期、初秋にかけての季節だと、葉の茂る樹木に覆われたこの道は、薄暗く感じるでしょう。
灌木にわずかに黄葉の残る斜面を上り詰めると視界が開けます。ここが菜畑山です。
ベンチが置かれていて、南に眺望があり、丹沢山地を一望できます。絶好の休憩ポイントでしょう。
標高1283mの菜畑山から1470mの今倉山まで、標高差187mを上ると今倉山です。
200m近い標高差があるのですが、はっきりとした鞍部は無いので、下ることは殆ど無い稜線歩きの道です。このため、菜畑山までの道よりは楽に感じます。
道志山塊の最高峰の今倉山ですが、この山も樹木に覆われていて眺望は殆ど得られます。
山頂は三叉路となっていて、西に進むと二十六夜山から都留市街に下りられる道となります。南に下ると道坂峠の鞍部を経て御正体山に至る道となります。
この日は、道坂峠からトンネルの西がわの道坂津移動入り口に降りました。