福島市の象徴の安達太良山から吾妻山を経て、会津地方の象徴の磐梯山までを3泊4日で歩いた山旅の記録です。
東京から福島までのJR東北線普通電車の接続は小刻みですが、乗り換え時間が僅かですむので時間のロスは殆どありません。
塩沢温泉行きのバスは二本松駅から出ていますが、早朝の便は無く、丁度、普通電車を乗り継いで着く時間に始発があります。
二本松駅から岳温泉に行くバスは早朝の便があるのですが、バス停から登山口まで2時間前後歩かなければならないのが苦痛です。
安達太良山に東京からアプローチするのに、公共交通機関を利用すると、普通電車の乗り継ぎと塩沢温泉からの入山が都合が良いと言うことになりました。
安達太良山は活火山で、沼ノ平や鉄山の東斜面で噴気を上げています。
塩沢温泉から沢筋に沿った道をくろがね小屋まで歩き、噴気の上がる鉄山の東斜面を右手に見ながら安達太良山の山頂に直登します。
安達太良山と吾妻山は別々の山塊ですが、土湯峠の下の新谷地温泉から幕川温泉までを車道でつなぐことで、縦走することが出来ます。
前回、安達太良山に登ったときに、馬の背から北に延びる縦走路を見て、地図で調べると吾妻山まで通じていることを見つけ、機会を見て歩きたいと思っていた、ようやく実現しました。
鉄山から箕輪山、土湯峠まではあまり整備のされていない道でした。幕川温泉から東吾妻山の登山口のある鳥子平まではほぼ未整備の道でひどいヤブコギ。鳥子平から東吾妻山までは豪雨の後で水が沢の様になってしまいました。
一切経山から西大巓まで約20kmあるのですが、山と高原の地図吾妻山の所要時間を合計すると、どうも1日で歩くことが出来そうです。万一、歩ききれなくても途中に避難小屋が2つあるのが心強く、思い切って入山をしました。
家形山から東大巓までは笹や灌木が道を覆い隠していて、これに昨日の土砂降りの影響で水たまりやぬかるみがあちこちに出来ていて、難行の道となっていました。
東大巓から西大巓までは、それに比べると一級国道の様で、同じ山塊とは思えないほど整備が行き届いていました。
酸ヶ平から裏磐梯まで30kmを越える道のりがありましたが、何とか日没前に登山道を歩ききり、残照で歩ける間に裏磐梯の市街に着きました。
帰宅の電車の都合があるので、磐梯山に裏磐梯から登り、表磐梯に降ってそのまま猪苗代駅まで歩きました。山と高原の地図磐梯山の所要時間はおそらく日帰り登山の装備での計測時間と思い、縦走装備の重い荷物を背負っていたので、少し余裕を見て計算したのですが、実際に磐梯山を歩いて見ると、予想よりも所要時間は短くて済みました。
午後2時前後に猪苗代駅に着く予定が、午後12時15分には着き、午後12時30分の電車に間に合いました。普通電車を乗り継いで午後6時過ぎには東京の自宅に帰り着けました。