地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
塩沢温泉登山口 | 12時01分 | ||
くろがね小屋 | 14時22分 | 141分 | 2時間21分 |
安達太良山 | 15時39分 | 77分 | 1時間17分 |
鉄山避難小屋 | 16時30分 | 51分 | 51分 |
一日の歩行時間 |
---|
4時間29分 |
日付:2013/08/05 |
二本松駅から塩沢温泉までの移動はバスで行いましたが、運転手さんの計らいで、塩沢温泉の手前にある登山口で降ろして貰えました。僅かに数百メートルの距離ですが、歩く距離が短くて済みました。
塩沢温泉の登山口はスキー場の中にあって、「二本松塩沢スキー場」と書かれた大きな看板が立っていました。
ゲレンデの車道を奥まで詰めると、登山道に変わります。
安達太良山の山腹の樹相はミズナラにウダイカンバが混じるのが極相と言うことです。標高が低いためか、針葉樹は殆ど見られません。ミズナラというのは北海道のブナの無いエリアの道東や道北の主要な樹種なので、冷温帯の樹木というイメージが強いのですが、実際には奥多摩の山々でも見られるので、比較的暖かい山域でも生育が出来る様です。
ウダイカンバの林は初めて見ましたが、ダケカンバに似た樹皮を持っているが明らかにダケカンバと異なるので、当初は樹種が分かりませんでした。
登山口からしばらく歩くと金剛清水と呼ばれる沢が現れます。山と高原の地図の安達太良山には、ここが最終水場となっていますが、実際にはこの先にも水場がいくつかありました。しかし、このときはここから水場は無いと思っていたので、3Lの水を汲んで背負って安達太良山に登ることになりました。山頂下に水場があることが分かっていれば、1Lも汲んでおけば良かったことでした。
くろがね小屋は通年営業の山小屋と聞いていますが、なかなか立派な建物で日帰りの温泉入浴も出来ると入口に書いてありました。早朝に入山すれば昼前に降りてこられるので、格好の日帰り登山の山都言える安達太良山に通年営業の山小屋があるのは不思議な気がしますが、高所ではいる温泉が魅力なのかもしれません。
くろがね小屋を過ぎると噴気地帯となって、森林限界を越えるようです。高木は見られなくなります。
前回は峰の辻から馬の背の尾根に登って安達太良山の山頂に向かったので、今回は峰の辻から直接山頂に登ってから馬の背の尾根を鉄山に向かうことにしました。
安達太良山の山頂は乳首山の別名の通り、お椀の蓋の様な頂の上に岩が乗っている形です。岩の上に三角点があるので大抵の登山者はこの上に登るようです。ちょっとした岩場です。
安達太良山から鉄山までの馬の背は、活火山特有のガレ場の尾根道です。晴れていれば見通しがとても良いのですが、濃いガスに巻かれると右も左も分からなくなる可能性があります。
安達太良山の山頂に登ってしまえば、鉄山から箕輪山までは高低差の少ない尾根道となっています。左手に噴気を上げている沼ノ平の荒涼としたカルデラを眺めます。晴れていれば沼ノ平の向こうに秋元湖や磐梯山が見えるのですが、雨交じりの曇天でそこまでの眺望は得られませんでした。
鉄山避難小屋は比較的新しく、清掃もされていて清潔感があります。トイレはないので携帯トイレが必需です。コの字型の板の間があって、15名前後の宿泊が可能でしょう。