昨日(2013/8/13)、強行軍で飯豊山脈を降りてきて米板線小国行きの終電に間に合ったことが生かされた。
小国駅発五味沢行き路線バスの始発は午前6時30分なので、米板線の始発よりも早い。前日の内に小国駅まで来ていないと乗ることが出来ない。
乗車客は他にはいないと思っていたら、わたしの他に2名がいた。
一人は五味沢在住の人で、もう一人は東京から森林浴に来たという女性だった。バスは大きな車格で、乗車客数に見合っていない。小型で省燃費のバスに変えれば効率が良さそうに思えるのだが、予算の関係でそうも行かないのだろう。3名の乗客を乗せてバスは五味沢へと走る。
小国駅から五味沢バス停までは約1時間ほどかかった。
五味沢バス停で降り忘れそのまま白い森交流センターリフレまで乗りかけると、運転手が親切に“朝日岳に登るのならここで降りないと”と声をかけてくれた。都市部では決して行われない美風だ。こうした親切に出会えるのが山旅の良い点だろう。
五味沢の先のT字路で降ろして貰う。
女性客と二人して降りると、軽自動車が通りかかる。
どこに行くのかと声をかけられたので、大石沢登山口と答えると、ここから歩いて行くのは大変だから乗せていって上げようと言ってくれた。
正直言って、タフなわたしでも、前日に14時間以上を歩いた翌日の車道を3時間ほど歩いてから大朝日岳の登山道にかかるのは容易ではないとは思っていた。ただ、送って貰う相手もいないので歩く覚悟は出来ていた。
軽自動車に女性と二人乗せて貰う。
大石沢までは約30分ほどかかった。
車で30分もかかるのだから歩けば3時間はかかるだろう。
林道の行止で降ろして貰う。
大石沢登山口は林道の行止箇所にある。
駐車スペースは5台分位がある。
ここから朝日岳にかかる登山者は滅多に無い様で、止まっている乗用車の乗り手は全員祝瓶山に登っていた。登山の準備をしていたグループも日帰りで祝瓶山に登ると言う。
大石沢から登り始め、初日は大朝日小屋に宿泊。朝日連峰は原則、テント泊が禁止されているから山小屋泊まり以外の宿泊の選択肢が無い。
二日目は14時間を歩いて大鳥集落に下山。強行軍だが、初日の歩行時間が短かったので、二日間の合計歩行時間は約22時間とわたしの平均的な山旅の日程の12時間よりは短くて済んだ。