地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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滝沢登山口(国道) | 04時55分 | ||
滝沢登山口(林道) | 05時24分 | 29分 | 29分 |
水場 | 07時01分 | 97分 | 1時間37分 |
会津駒ヶ岳の小屋 | 08時34分 | 93分 | 1時間33分 |
会津駒ヶ岳の小屋(駒ヶ岳往復) | 08時58分 | 24分 | 24分 |
大津岐峠 | 10時16分 | 78分 | 1時間18分 |
電力会社の避難小屋 | 11時21分 | 65分 | 1時間5分 |
大杉岳 | 12時37分 | 76分 | 1時間16分 |
御池 | 13時27分 | 50分 | 50分 |
見晴テント場 | 16時57分 | 210分 | 3時間30分 |
一日の歩行時間 |
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12時間2分 |
日付:2013/09/25 |
滝沢登山口の林道には、ショートカットできる歩道が並行して設けられていてたので歩く距離を短縮できて助かった。
尾根道はブナに覆われていて、中間付近にある水場までは急坂道だが、水場を過ぎると勾配は緩やかとなる。
水場は登山道から5分ほど下った所にあった。ベンチも設けられているので、格好の休憩場所となっているらしい。
昨夜半は快晴で星がこぼれるほど天に見られたが、日の出前から曇りがわき始めてきた。それでも、朝日の昇る時刻までは日が森の中に差し込んでいたが、駒ヶ岳の肩にある会津駒の小屋にかかる前に、山はすっかり雲に覆われてしまっていた。
荷物を小屋の前のベンチにおいて駒ヶ岳までを往復するが、眺望は何も無い。2000mを超える山だが、駒ヶ岳の山頂は森林限界を越えていないので、シラビソがまばらに生えていた。
会津駒ヶ岳に登る登山者の殆どは滝沢登山道を往復する。このため、富士見林道は静かに歩くことが出来る。この日は、一組の登山者とすれ違っただけだ。
富士見林道は森林限界を越えた稜線の上の道で、大変に見晴が良い。高山植物も多く見られ、9月下旬というのにタカネニガナの黄色い花や薊の紫色の花が幾つか見られた。
大津岐峠と駒ヶ岳方の分岐の中ほどに岩峰があって、ここだけが難所となっている。
大津岐峠と書かれた木柱は高さが2mを超える大きなものだが、台風の風のためか倒れてしまっていた。滝沢登山口やキリンテ登山口に建てられている木柱も巨大だが、檜枝岐村の人は大きな木柱を立てることが好きらしい。
駒ヶ岳方の分岐から大津岐峠までは高低差があまりなくなだらかな稜線だったが、大津岐峠から大杉だけまでは、いったん1700mの鞍部に下ってから1921mの大杉だけに登りか餌名けらばならないから、多少の下りと登りがある道となる。
大津岐峠を西に進むと、道が下りながら大きく蛇行しているのが見える。最鞍部は樹林の中で見えないが、その先の登り切った辺りに送電線が通っていて、その下に電力会社の避難小屋が見える。
それほどの距離は無いので、歩くのに良い目標だ。
避難小屋は変則的な二階建ての建物だが、一般には開放されていない。もっとも、この位置では、登山としては利用価値は低いだろう。
小屋に着く前から、小雨が降り出してきた。
昨夕から今朝にかけて、雲のうごきが晴れの天候とは思えなかったので、雨天用の服装を朝から身につけていたが、ここで役立った。
避難小屋は風が無い雨ならしのげる構造となっていたので助かった。
避難小屋から大杉岳に登ると、後は御池まで下りとなる。
かなり厳しい坂道を覚悟していたのだが、実際に歩いて見るとそれほどでは無かった。登山道は国道に降りるのだが、交通量の多い道なので、降りたところを乗用車にはねられそうになった。ドライバーの方は、こんなところに登山口があって、登山者がはき出されてくるとは思っていなかったのだろう。
大杉林道の登山口から御池までは300mほどの距離がある。
御池に着いて休憩を取っていると、雨が一時的だが止んでいた。尾瀬を歩いて来たらしい70才くらいの男性のハイカーが盛んに話しかけてくるが、5日目の縦走登山をしている登山者と午前中だけ尾瀬沼を歩いたハイカーでは話が合わなかった。
御池の駐車場を横切って裏燧林道に入る頃に、再び雨が降り出してきた。降り始めは小雨だったが、やがて本降りとなる雨だった。
裏燧林道とは良い名前の道だ。栃木県の男体山の北を巻いている志津林道を、地元では「裏男体林道」と読んでいるが、山の北側を通る道を、山名に「裏」の文字を冠して呼ぶのはなかなか良いネーミングに思える。
裏燧林道はハイカー向けの道のはずで、大半の区間は木道が敷設されていたが、雨で濡れていると言うよりも、水苔がうっすらと表面を覆っている様な感じで大変に滑りやすくなっていた。
滑るのが分かっていて慎重に歩いているにもかかわらず、二度も滑って転びかけたのだから、滑りやすさが分かる。
雨は三条の滝の分岐辺りがピークで、尾瀬湿原に近づくにつれ弱まってきた。
いつ来ても見晴は山小屋が林立していて、集落と言った感じがする。山の中に山小屋が多数有るのはあまり好きでは無い。
テント場は見晴の東の外れにある。受付は燧小屋で行うが、テント場の利用料金が800円というのには驚いた。北、中央、南の各アルプスや秩父山脈、八ヶ岳連峰など日本の主要な山地の中で、最も高額でも700円だった。さすがに観光地の尾瀬だと感心をした。
先着のテントは一張りのみ。