地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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東日原バス停 | 06時57分 | ||
天祖山登山口 | 07時52分 | 55分 | 55分 |
天祖山避難小屋 | 11時20分 | 208分 | 3時間28分 |
休憩 | 11時36分 | 16分 | 16分 |
天祖山往復・コルまで下る | 12時29分 | 53分 | 53分 |
天祖山登山口 | 14時18分 | 109分 | 1時間49分 |
東日原バス停 | 15時09分 | 51分 | 51分 |
一日の歩行時間 |
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8時間12分 |
日付:2013/12/31 |
奥多摩駅着の始発の乗客の殆どは西鴨沢行きのバスに乗っていった。東日原のバスに乗り込んだのは3人だけだった。午前6時15分、駅前の気温は丁度0℃。日の出の遅い季節なので辺りは真っ暗だ。
平日ダイヤなら、日原行きのバスは始発の電車の到着を待ってすぐに出発をするのだが、大晦日は休日ダイヤなので30分ほど待たされる。逆に西鴨沢行きのバスは、すぐに出発だ。時々、トイレによってバスに乗り遅れる登山者を見かける。
バスの出発が平日よりも30分遅いというのは、この季節には悪いことでは無い様で、東日原バス停に着いたときに、丁度夜が明けた。
GPSのスイッチを入れ、カメラのチェックを済ませ、ザックを背負って歩き出すまでに、どんどん辺りは明るくなっていく。
天祖山登山口のある日原林道は、緩やかな上り勾配の道なので、歩いていくうちに体が熱くなってきた。
防寒ジャケットを脱ぐ。
天祖山登山口の気温はマイナス5℃だが、歩いていると暑いばかりだ。
登山口の廻りは車道も歩道もかちこちに凍結している。軽アイゼンで無く8本歯のアイゼンを持ってきてよかったとホッとしたが、もしアイゼンなしで来ていたら、ここの状況を見て引き返したかもしれない。
登山口、5mくらいは凍結して滑ってしまってどうにもならない。木の枝や根を頼りにようやく登る。
登山口から尾根の上に出るまでの道は、険悪だ。人一人がやっと通れるくらいの登山道が急斜面にジグザグに設けられているが、危険と感じる箇所が幾つもある。滑落すれば、100m以上下の沢まで落ちるだろう。命はなさそうだ。
尾根の上に出ると、道の勾配は緩やかとなり、歩きやすくなる。
積雪は断続的に、標高1000mくらいから現れる。1200mを越えた辺りからは一面行きの世界だ。
周りを見渡すと、青空を背景に、葉を落とした広葉樹の森を透かして、尾根が見える。西の尾根の上には、富士山が見られた。年末年始の休暇中だから富士山山頂にも多くの登山者が居ると思うが、これほどの好天の元でなら、気分爽快だろうと創造する。
天祖山の山頂まで、勾配は緩くなったりきつくなったりするが、踏み跡がはっきりと付けられているので、歩きやすい。積雪は30cmほどだ。
山頂下に天祖山神社が管理する避難小屋があるので一休みを取る。東日原バス停から休みなしで登って来たが、丁度4時間30分かかっていた。山と高原のコースタイムでは3時間45分と書かれているか45分オーバーしたわけだ。
この遅れたペースではとても雲取山までは無理と分かったので、天祖山の先の稜線を1時間ほど歩いてから引き返すことにした。
避難小屋から山頂までは200mほど。
踏み跡は山頂で終わっていた。山頂から長沢背稜までは誰も歩いてはいないらしい。山頂から最初のコルまで一気に降るが、徐々に積雪が深くなって行く。コルでは膝上まで積雪が有り、下るのならともかく登るのは相当に体力を消耗するので、予定時間よりも早いが、引き返して下山することにした。
こんな事なら和カンを持ってくれば良かったと後悔するが、後の祭りだ。
天祖山からの下り道は、登った時に感じた以上に急傾斜だった。こんなにきつかったかと驚くくらいだ。
山頂下の斜面で、登山者2人とすれ違う。さすがに休日なので登山者が見られるが、普段はひっそりとした山なのだろう。この日は上り下りで3人の登山者を見ただけだ。
雲取山にはわんさと人が押しかけているのだろう。そういうわたしも雲取山を目指していた一人だ。
積雪の登山はこの日が初めてだったのだが、雪の下り道は火山礫の登山道と同じ要領で下れることが分かった。登りに比べると下りは大変に楽なのだ。登りの2/3の所要時間を予定していたのだが、2時間あまりで下山してしまった。
東日原バス停に着くと、次のバスの便まで1時間以上あった。山の中のバス停で、待ち時間が1時間程度なら少ない方なのは分かっているが、せっかく早く降りてきても、こうしたことでまたされるのがもったいない気がする。
バス待ちの後、奥多摩駅でも電車待ちをしたので、ホリデイエキスプレスが出発したときには、辺りは真っ暗となっていた。