地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
県営駐車場 | 07時12分 | ||
三本槍ヶ岳(朝日岳経由) | 09時40分 | 148分 | 2時間28分 |
三本槍ヶ岳(休憩) | 09時52分 | 12分 | 12分 |
大峠 | 11時03分 | 71分 | 1時間11分 |
三斗小屋 | 13時10分 | 127分 | 2時間7分 |
三斗小屋(休憩) | 13時30分 | 20分 | 20分 |
那須岳避難小屋 | 15時05分 | 95分 | 1時間35分 |
峰の茶屋峠 | 15時32分 | 27分 | 27分 |
峰の茶屋峠(休憩) | 15時41分 | 9分 | 9分 |
県営駐車場 | 16時09分 | 28分 | 28分 |
一日の歩行時間 |
---|
8時間57分 |
日付:2014/04/17 |
県営駐車場から峰の茶屋峠までの区間は、中間地点の中の茶屋跡までが残雪があったがだいぶ融けている。峰の茶屋峠から朝日岳までは剣ヶ峰の東斜面に二か所雪渓があるが、先週に比べると雪が大幅に減っていて、雨も無く雪は歩きやすい程度に固くしまっていた。この雪渓を抜けると朝日岳までは僅かな残雪しか見られない。2週間で良くもこれほど雪が解けるものだと感心をさせられた。
1900m峰から清水平に下る斜面の残雪と、清水平から三本槍ヶ岳に登る斜面の残雪はぐずぐずに崩れ融けていて、足を載せて体重をかけると踏み抜くことが多い。深いところでは又下くらいまで落ちて行く。
アイゼンとピッケルは使わなかったが、使った方が良いかもしれないと思った。
清水平の木道が敷かれていない区間は土の道だが、先週のほぼ同時刻に通ったときは凍結していて歩きやすかったが、今日は泥濘とかしていて滑りやすく歩きにくかった。
三本槍ヶ岳からの景観は、先週、先々週と楽しんだためか、今日は霞が掛かっていて正面の甲子山と左手の流石山から始まる尾根しか見られなかった。
三本槍ヶ岳から大峠への尾根の上の下り道は3名以上の足跡が残されていた。だいぶ足跡がつけられた雪が融けていて判読が難しかったが、2人以上のグループが1組と、ソロが1組、ソロは先週歩いたわたしの足跡の様だった。歩幅がぴたりだった。
雪が解けて尾根が露呈してきていたが、中途半端に雪が残っていて、雪がたっぷりと残っていた先週の峰が歩きやすかった。登山道の上の雪の下は、大抵は空洞となっていて足を載せると踏み抜く。大変に深く又下から越の上くらいまで潜ることが殆どだった。
僅かに出ていた土の道は泥濘となっていて、とても歩きにくい。
それでも、三本槍ヶ岳から大峠まではまだ2/3以上の区間は残雪の上を歩いた。この尾根は、太平洋側の山の尾根としては意外なほど雪が積もる様だ。
大峠からの下りは、数日前の雨の影響が残っていて、降った雨が雪の上を流れ落ちたらしく、溝が幾筋も掘られていた。歩く方向が溝を横切るために、大変に歩きにくくなっていた。明日以降は雨天なので、溝が深くなるかもしれない。
大峠から三斗小屋までは三つの沢を徒渉するが、スノーブリッジが残っていたのは一番南の赤岩沢岳で、それも幅が5mくらいにまで痩せていた。明日の雨で溶け落ちるだろう。
先週歩いたルートの一部は雪が解けてしまっていて歩けなくなっていた。この時期は、毎週毎に歩くルートが異なってくるらしい。GPSがあるので本来の登山道から大きくそれても簡単に復帰ができるが、コンパスと地図だけでは渡渉点や登り斜面を見つけて大きく移動するのはリスクが高いかもしれない。
三斗小屋では晴天を利用して、布団干しをしていた。お客を迎える準備を急いでいる様で、先週は建物の出入り口だけが除雪してあったが、温泉水を利用して通路の上の雪を溶かしている途中だった。建物の周りの雪はスコップで払いのけていた。
三斗小屋を南に進むと尾根を巻いたところで、沼原湿原への分岐に出る。先週はこの分岐の先から道を見失ってしまい、取り付く尾根を間違えたりして大変に苦労をしてしまったが、今日はさすがに二回目のルートなので峰の茶屋峠までマーキングを頼りに登山道の上を歩くことが出来た。
登山道の上は大変に歩きやすく、半分くらいの区間は会津の五色沼の積雪期の遊歩道を歩く程度の体力で済んだ。しかし、残りの半分はやはり登山道らしく、それなりの体力を使わせられた。雪がだいぶ解けていて、登山道の岩が露呈している区間が多く、そうした区間はアイゼンを脱がなければならなかった。10回前後はアイゼンを脱いだり着けたりしただろう。
登山道を見失って歩いた先週と異なって、危険と言うほどの箇所は無かったが、一カ所だけ、高低差4mほど、斜度40度の雪の斜面を下らなければならなかった。アイゼンとピッケルを使って進めばさほど困難は無いが、雪の解け具合によっては危険を伴うかもしれない。
那須岳避難小屋の前後はまだたっぷりと残雪が残っていたので、剣ヶ峰の南西斜面のトラバース区間にたどり着くまでの斜面は、雪の上の登りとなるのでかなりきつく感じる。
峰の茶屋峠は強風箇所として著名だが、この日はこの峠を除くとほぼなす全体が無風で、快晴の元の強い日差しとあいまって、夏の様に暑く午前中からTシャツ一枚で歩いていたが、午後3時半頃に峠にたどり着くと、とたんに北西からの冷たくかなり強い風が吹いてきた。この風は中の茶屋跡辺りまで感じられたが、灌木地帯に入ると感じられなくなった。
県営駐車場から少し登った辺りでウグイスの声を聞いた。峰の茶屋峠の上では猛禽類のノスリがホバリングをして獲物を狙っているのが見られた。
大峠から下ってダケカンバとブナの樹林帯に入ると、シジュウカラの姿を見かけた。この樹林帯では、姿は見なかったもののカケスとヤマガラの鳴き声が聞かれた。夏の様にうるさいくらいの鳴き声には早いものの、里山に降りていた野鳥たちが少しずつ戻ってきている様だ。