県営駐車場起点の那須岳で歩くルートを幾度も歩いて来たので、変化をつけて沼原池を起点に那須岳を歩いて見ました。当初は三斗小屋宿跡を経由して三斗小屋、隠居倉、朝日岳と登る予定だったのですが、登山口の沼原湿原で入る登山道を間違えてしまい、姥ヶ平経由で三斗小屋に出てしまいました。このために大峠まで足を伸ばしてから朝日岳に登りました。
にわか雨が心配だったので、出発を早くして雨の心配の無い午前中の内に距離を稼いだのですが、午後1時半と予想よりも早い時間に夕立が降り始めたので、茶臼岳は断念して沼原に戻りました。
驚いたのは、頭上で雷が鳴っているにもかかわらず、峰の茶屋峠から岩稜を歩いて三本槍ヶ岳に向かう人の多いことでした。三斗小屋を経由する樹林の道なら落雷の危険もないので安心して歩けるのですが、峰の茶屋峠から三本槍ヶ岳の道は歩く人のむき出しとなる岩稜が、人の背丈よりも低いハイマツやシャクナゲの低木帯なので、落雷の危険性は無視できません。
僅かに1週間の違いですが、先週歩いたときに見られたサンリンソウやスミレは開花をほぼ終えていて花は僅かしか見られなくなっていました。ショウジョウバカマは完全に花の時期を終えていました。代わりにコイワカガミやツマトリソウの花は先週以上に多く見られました。ヤマオダマキのユニークな花も沼原湿原や三斗小屋の周辺でよく見られました。
ツツジ科の樹木のサラサドウダンやウラジロヨウラクのサクランボの様な花が多く咲いていました。
花で以外だったのは、大峠三本槍ヶ岳の尾根で、ゴゼンタチバナとウサギギクの花を見つけたことです。気象条件を考えれば咲いてももおかしくは無いのですが、どちらも日本アルプスや大雪山など寒冷で気象条件のより厳しい山でよく見かけていたので、那須岳の様な2000mに満たない山で見るとは思いませんでした。