地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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菅沼登山口 | 06時36分 | ||
弥陀ヶ池分岐 | 08時15分 | 99分 | 1時間39分 |
座禅山経由山頂駅 | 09時42分 | 87分 | 1時間27分 |
山頂駅(休憩) | 09時52分 | 10分 | 10分 |
白根山山頂 | 11時46分 | 114分 | 1時間54分 |
白根山山頂 | 12時10分 | 24分 | 24分 |
前白根山分岐 | 13時23分 | 73分 | 1時間13分 |
金精峠十字路 | 15時17分 | 114分 | 1時間54分 |
菅沼登山口 | 16時02分 | 45分 | 45分 |
一日の歩行時間 |
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9時間26分 |
日付:2014/07/25 |
菅沼登山口から弥陀ヶ池までは勾配が緩やかなので、廻りの樹木を見る余裕が出来る。幹の直径のそろったオオシラビソとダケカンバが樹木の殆どを占めていた。
下の方は直径が細い木ばかり、少し登ると幹の直径は太くなる。直径のそろっているのは、山火事にあったか皆伐されたのかもしれない。
北八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳のシラビソ林に比べると、林の中にはずいぶんと日が差し込んできていて、明るい雰囲気だ。林床はオオシラビソの幼木ばかりが生えていて、低木や草はもちろんシダや地衣類もちらほらしか見られないのですっきりしていて、より明るく感じさせるのかもしれない。
弥陀ヶ池の縁に出ると、池越しに白根山の溶岩ドームが現れる。これはちょっとした景観だった。
1時間40分足らずで弥陀ヶ池に出てしまったので、時間調整のためにロープウェー山頂駅まで往復をすることにした。
弥陀ヶ池からロープウェー山頂駅までは道幅は広く、良く整備されている。道沿いの樹木にスノーシューズと書かれた標識が多数打ち付けられていたので、冬期には、スキーだけで無く、スノーシューズのツアーも実施しているらしい。
冬期はダケカンバなどの落葉樹の葉は落ちるので見通しが良くなるから、この登山道なども違った風景に見えるのだろう。
山頂駅には足湯が設けられていて、観光客が多数入浴していた。
駅の廻りは高山植物が植えられていて、チシマギキョウとハクサンフウロウが花の時期だった。シラネアオイも植えられているので、登山道を歩かなくても花は見ることが出来るみたいだ。
山頂駅から七色平分岐までは登山者の数が多い。
山頂への道は二筋あり、弥陀ヶ池分岐経由の方が勾配はきつく、七色平分岐から直接山頂に行く道の方が勾配や緩やかだ。
双方の道を歩く人の数は同じくらいに見える。
七色平分岐から緩やかな坂道を登って行く。廻りはオオシラビソとダケカンバの混交林にカエデなどが混じる。木の間から武尊山が時折見えるくらいで展望はきかないが晴れた日には木の葉の下が涼しくて良い。
しばらく樹林の道を歩くとやがて森林限界を越える。青い空の下にハクサンシャクナゲが満開の花を咲かせていた。
白根山の山頂からは、北の至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳が連なって見える。南西には男体山から大真名子小真名子女峰が連山を形成し、やや離れた所に太郎山が見える。
これだけ天気が良いと、標高2500mを越えた白根山の山頂でも涼しさは無い。
白根山から五色沼避難小屋に下って行く。
まだ午後12時を過ぎたばかりと時間が早いので、ぽつりぽつりと登ってくる登山者とすれ違う。標高差と直線距離と、どちらも群馬側に比べて栃木側はあるので、利用者は少ない。
前白根山の鞍部にはマルバダケブキの群生があって、花はまだほんの数輪しか咲いていないが、膨らんだつぼみが多数あった。マルバダケブキの黄色く大きい花は、ちょっと高山植物らしからぬ毒々しさが感じられるので、これだけ大きな群生で花を一斉に咲かせると、見事と言えるかどうか興味のあるところだ。
前白根山から岩の斜面を下って鞍部を過ぎると、五色山の登り道でホシガラスがダケカンバの枝に止まっていた。人を恐れない鳥なので、近くを歩いていても平気な顔をしている。白根山でホシガラスは珍しくは無い様だが、餌となるハイマツを見た記憶は無い。
五色山から北は勾配は緩やかだが長い下り坂が続く。
金精山の手前でほんの少し登り返す。
金精峠の下り道は昨年歩いたときよりも悪い道に感じられた。
金精峠から菅沼登山口までの道は一部が土石流で押し流されたりしていて、かなり悪い。足跡がちらほらついているので利用者が多少はいる様だが、整備をしている様子は感じられない。
白根山の周辺の道は極端で面白い。群馬側は整備が行き届いていて遊歩道的だが、栃木側はガレ場があったりして難易度が高く、この道の様に道の底をなしていない様な道もある。
入山したときには10台くらいの車が止まっていた菅沼登山口だが、午後4時を廻るころには、車は4台に減っていた。早朝に止まっていた車は全て去った様だった。