日本第四の大河の天塩川の源頭にある山が天塩岳です。
標高は1557mあり、離島の利尻山を除けば、道北の最高峰となります。
日本二百名山の一座ですが、外観上のこれといった特徴はありません。北海道でも人煙希な地域の山奥にあるので、山の歴史というものもほとんどありません。
士別市(旧朝日町)の登山口と中腹に山小屋があり、登山道も整備されているので、こちら側から登られることが多いようです。
今回の登山は、東がわの滝上町から往復しました。
天塩岳に登った10月下旬というと、オホーツク海沿岸の平野部の紅葉がちょうど盛りです。里山や海岸の防風林などが赤や黄色に色付いています。
天塩岳の中腹はだいぶ葉を落としていましたが、まだ冬の訪れは先のように見えました。
紋別と上川を隔てている浮島峠のすぐしたに、おそらく旧国道と思われる未舗装の道が西がわを通っています。
この道から入って、分岐を一つ曲がり沢を渡った行止が天塩岳の登山道です。
登山口に入山届けの箱があったので、見てみると、この月の最後の登山者は10月1日でした。10月に入ってからわたしで二組目の登山者と言うことになります。
入山すると、しばらくは沢沿いの道を歩き、やがて森林軌道跡と言う尾根に取り付く坂道を登ります。尾根の上に出ると、ハイマツ帯で、天塩岳を正面に見ながら歩きます。