地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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湯元温泉スキー場 | 06時47分 | ||
前白根山 | 09時17分 | 150分 | 2時間30分 |
五色沼避難小屋 | 10時03分 | 46分 | 46分 |
奥白根山 | 11時30分 | 87分 | 1時間27分 |
五色沼 | 12時26分 | 56分 | 56分 |
金精峠 | 14時54分 | 148分 | 2時間28分 |
金精峠登山口 | 15時27分 | 33分 | 33分 |
一日の歩行時間 |
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8時間40分 |
日付:2008/08/03 |
中禅寺湖をカヤックで走行した翌日の登山です。
天候は晴れ。
湯元温泉から登りました。
登山口が分からず少し探しましたが、スキー場のゲレンデを歩いた先にある事が分かりました。
スキー場はちょうど花の季節だったらしく、アザミや西洋白ギクの花が満開でした。単調なゲレンデ歩きを慰めてくれます。
ゲレンデ歩きが終わり、登山道にかかると、外山の尾根に取り付く急峻な坂道になります。
登り始めに急な坂道があると、そこで体力を消耗してしまい、後半の体力のバテる遠因となります。雨水に土が流されていて、岩が露呈しているところがあります。樹林の中を歩く薄暗い道です。
尾根の上に出ると、勾配は緩やかとなり、ダケカンバの疎林の道になります。日も差してきます。マルバダケブキの大きな黄色い花があちこちに咲いていました。
前白根山の山頂が近くなると、木のあいだから奥白根山が見える様になります。目標とする山の山頂を見ながら歩くというのはよいものです。
前白根山から奥白根山の稜線は、森林限界を越えるか越えないかと言う高さにある様です。
樹木の全くない砂礫のピークがあるかと思うと、ダケカンバの疎林が有ったり、針葉樹と広葉樹の混合林があったりします。雪が多く、北西の冬風の吹き付ける山なので、尾根と斜面が向いている方角によって、植生が変わっているようです。
鞍部に五色沼避難小屋があります。立派な作りの避難小屋で、板の間は上下二段とするなど工夫をしていて20名くらいの宿泊が出来そうです。水場は少し離れた五色沼に注ぐ沢水を利用するようです。
避難小屋の辺りは風雪の穏やかなところらしく、広葉樹に覆われていました。
避難小屋を過ぎると草原にダケカンバの生える地帯となって、やがて奥白根山の登りとなります。
斜面を登るにつれ視界が開け、右下に五色沼の青い湖面が見え始め、左手には遠く富士山が見えます。
奥白根山は明治時代、会津磐梯山の噴火の後に大規模な噴火をした記録がありますが、山頂は草に覆われていて緑色をしています。
すり鉢状の噴火口があちこちにあるので火山という事は一目で分かるのですが、比較的最近噴火をした火山という印象は感じません。
噴火口が多く、火口壁もあちこちにあるので、どこが最高地点かわかりにくい山ですが、人が多く休んでいる一区画があったので、そこだろうと当たりを付けて歩いて行くと、山頂の標柱が立っていました。
男体山よりも高い山のうえに、火山だから樹木もないので眺望はすこぶるよいです。
奥白根山から五色沼まで下り、金精峠まで歩きます。
ルートから言えば、五色沼に下る必要はなく、下れば登り返さなければならないので、体力的にきついのですが、山頂から見た五色沼は神秘的で訪れないわけにはいかなくなりました。
山頂から下って行く登山者の行列が出来ていました。
上から見た五色沼は青い色をしていましたが、湖畔に立って覗くと水はすばらしい透明度を漏っていました。固定は茶色の泥でした。沼の中心部は、湖畔から見ても青い色に見えていたので、色は水深と関係があるのかもしれません。思っていたよりは大きな沼で、カヤックを浮かべたら気持ちがよいだろうと、想像しました。
五色沼から稜線に登り返し、金精峠へ向かいます。
こちらの稜線は樹木に覆われているところが多いようです。眺望は点々と樹木が途切れたときにしか得られませんでした。
視界が開けると、奥白根山が五色沼の奥に常に見えています。
金精峠までは小さくアップダウンを繰り返す道です。金精峠から栃木側に下る道は、短いが急坂でした。