北海道の山に秋が訪れるのは早く、9月下旬が紅葉の最盛期です。あと一週間もすると雪が降り大雪山には冬が訪れます。
日本で最も広い溶岩台地を持つ大雪山の紅葉は見事です。
今回歩いたのは、大雪山の中の核心部分の御鉢平です。層雲峡から黒岳を経て登りました。
北の黒岳、西の旭岳、東の白雲岳からの登山道は御鉢平で合流します。
層雲峡から黒岳まではロープウェーとリフトがあるので、2時間前後で登ることが出来ます。
御鉢平は顕著な噴煙は見られませんが、底には有毒ガスが吹き出していると言われています。旭岳の地獄谷とともに御鉢平は、大雪山の中では最後まで噴火活動を続けている場所です。
日本で最も厳しい気象条件のところに加えて活火山なので、御鉢の周りには高木は全くありません。わずかに高山植物が見られるだけです。平均標高が2000mを超えているので、御鉢の上は全て見晴らしのよい展望台となっています。
高低差があるのは黒岳から鞍部を下って登る北鎮岳、ないしは北海岳の道だけです。後はなだらかな稜線歩きの道です。登山と言うよりもハイキングに近いですが、見られる風景は、標高3000mの日本アルプスと同じ様な高山性のものです。