地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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黒岳五合目 | 07時03分 | ||
黒岳七合目 | 07時44分 | 41分 | 41分 |
黒岳 | 08時34分 | 50分 | 50分 |
北海岳 | 10時23分 | 109分 | 1時間49分 |
間宮岳 | 11時12分 | 49分 | 49分 |
北鎮岳 | 12時23分 | 71分 | 1時間11分 |
桂月岳 | 13時55分 | 92分 | 1時間32分 |
黒岳 | 14時48分 | 53分 | 53分 |
黒岳七合目 | 15時35分 | 47分 | 47分 |
一日の歩行時間 |
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8時間32分 |
日付:2006/09/25 |
層雲峡から五合目まではロープウェーが通っています。
紅葉を見に来る観光客の多いシーズンは、始発の時間が早くなります。午前6時には始発が出ますが、並んでいる人が多くいて、積み残しが出ています。6時22分過ぎの便で五合目に運ばれます。
層雲峡の辺りの山は、まだ色付いていませんが、ロープウェーの駅のある五合目になると、少しは紅葉黄葉が見られるようになります。通常は五合目から七合目までのリフトに乗るのですが、今回はリフトの下にある登山道を歩くことにしました。
層雲峡から黒岳の山頂まで登山道がありますが、ロープウェーとリフトを利用する人が殆どなので、利用されることは希と聞いています。しかし、道はよく整備されていました。
ムラサキの花びらを開かないオヤマリンドウの花が多く見られました。
七合目に着くと、リフトで登ってきた人たちと合流します。それまで静かだった登山道が賑やかになります。
紅葉も七合目から見頃となっていました。
ここに入山届けを済ませてから黒岳に登ります。
7時43分の気温は5℃でした。
七合目から黒岳までの道は、急勾配ですが木製の階段が多く設けられています。歩きやすい道です。
森林限界を越えているので、斜面が面している北がわに眺望があります。この日は晴天だったので、ニセイカウシュッペ山が正面に、その右後ろに武利岳・武華岳の北大雪の山が見えました。
標高が上がるにつれて、樹木の葉の色も濃い赤い色、オレンジ色に染まって行きます。
登山道の周りに見えていた笹は無くなり、ハイマツが現れて来ます。
黒岳の頂は石ころが転がっている小さな広場です。
視界は360度。南に御鉢平が見え、北にニセイカウシュッペ山から武利武華の山が見えます。
黒岳から鞍部に下り、赤石沢を渡って御鉢平に登ります。
鞍部に下る道は、緑のハイマツとイワイチョウの赤い紅葉のコントラストの美し模様のある、灰色の岩礫の中に付けられています。
傾斜は緩やかで、先の先まで見通せます。
大雪山では唯一の営業小屋の黒岳石室を過ぎると、雲の平ですが、道を直進せずに左に進むと赤石沢が流れています。飲料には適さない水が流れていて、橋は架かっていません。
沢を渡る手前で、登山道にシマリスが一匹飛び出して来ました。
赤石沢と支流の北海沢を渡ると、北海岳の登り道です。
谷から尾根に登るにつれ、視界が開けてきます。左手に登山道のない烏帽子岳が、名前の通りの烏帽子のような突起を付けてそびえています。
道は少々きつい勾配です。
北海岳の頂は何も無いなだらかな禿山です。
北鎮岳、白雲岳、旭岳、黒岳の著名なピークの真ん中編にあるので、大雪山全体を見渡せる位置にあります。
白雲岳や赤岳に延びる道が山頂から分岐して居ます。
北海岳から間宮岳までは、申し訳程度の登り下りがあるだけのなだらかな道を歩きます。
先に進むにつれ、山の位置が変わるので、それまで間宮岳に隠れていた旭岳の裾や、北鎮岳に隠れていた比布岳などが見えてきます。
間宮岳から中岳分岐に下る途中で、左下に池塘の散在するのが見えます。池塘の下に原生林の山裾が見え、その先に上川盆地の田園と市街が見えます。
盆地に浮かんでいる雲の雲高は低く、雲の背が見られました。
北鎮岳は旭岳に次いで高いピークですが、中岳分岐に下っている途中から正面に見た姿が一番立派に見えるかもしれません。
灰色の頂の前に中岳の頂が重なっていて、山の色にコントラストを加えてくれています。
御鉢平に落ち込む崖が、一番身近に感じられるのは、中岳分岐から中岳にかけての道です。道が壁のすぐ上を通っているので、首を出すと、壁を横から見ることが出来ます。
中岳から北鎮岳の山頂はわずかの登りで達します。
御鉢平からは北鎮岳の影になって見えにくかった、比布岳や安足間岳、鋸岳がよく見えます。、
北鎮岳から雲の平に下ります。
御鉢平が東がわに開いている箇所の2020m地点まで下ると、そこに御鉢平の展望所があります。御鉢平巡りをしている間中、底は見られますが、御鉢平の良さがよく分かるのは、ここからの展望でしょう。
展望所を過ぎると、雲の平に入ります。
雲の平にかかると、ハイマツの中を通る道が黒岳まで延びているのが見えます。溶岩で作られた起伏の少ない大地です。
右側は赤石沢の流れが浸食したのか、切れ落ちています。
左側も凌雲岳とのあいだに沢が流れて谷となっています。
大正時代に大雪山に層雲峡から文人の大月桂月に因んで名付けられて桂月岳の登山道が黒岳石室から延びています。
黒岳石室の宿泊客が、朝のご来光を拝むのによく利用されている山です。
黒岳から見ると小さな突起に見える山ですが、雲の平から見ると、凌雲岳とのあいだに沢があるので、高く見えます。
桂月岳の山頂は溶岩が冷えて固まった岩で覆われています。
シマリスが一匹岩の上に出てきて、辺りをじっと見ていました。
桂月岳から下り、黒岳に向かう鞍部で、ナキウサギがしきりに鳴いています。
朝通ったときには鳴き声は聞かれませんでしたから、夕方に活動をする様です。
黒岳から七合目まで下り、リフトとロープウェーをつないで層雲峡に降りました。