八甲田山を東の谷地温泉から西の酸ヶ湯にかけ縦走してきました。朝のうちの酸ヶ湯に自転車を置いてから谷地温泉に車を止めて入山しました。
標高1584mの大岳を最高峰とした八甲田山は、さすがに寒気が厳しいらしく、登山口の谷地温泉や酸ヶ湯温泉の辺りも紅葉の見頃でした。
谷地温泉から高田大岳にかけてのルートはあまり登山者の歩かない道の様で、藪を漕がないと進めないところもあります。道は小岳まで泥道です。
眺望の一番よいのが高田大岳でした。次いで小岳からの景観がよく、大岳からの景観は今ひとつです。山頂は大岳が広々としていて解放感があります。北に陸奥湾、津軽海峡と北海道、東に小川原湖と太平洋、西に日本海が見られるのが八甲田山の景観の特徴でしょう。わたしが大岳の山頂に立ったのは午後も遅い時間で空気が湿気を帯びたのか見通しが少し悪く、東と西の眺望は楽しめたのですが、北は陸奥湾から津軽海峡までで、北海道は見えませんでした。
田茂萢岳の山頂下までロープウェーが通じているので、田茂萢岳から大岳までの道と、酸ヶ湯から大岳までの道はよく整備されています。
樹相はアオモリトドマツ(別名オオシラビソ)が主です。関東近辺では八ヶ岳でオオシラビソの森林が見られますが、八甲田山のオオシラビソは樹木の形がやや変わっていて、樹高が低く、枝振りもどっしりと構えている様に見えます。