地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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谷地温泉 | 08時55分 | ||
高田大岳 | 12時54分 | 239分 | 3時間59分 |
大岳 | 13時57分 | 63分 | 1時間3分 |
酸ヶ湯 | 15時58分 | 121分 | 2時間1分 |
一日の歩行時間 |
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7時間3分 |
日付:2008/10/14 |
谷地温泉の周りの樹木は赤やオレンジ色に色づいていました。朝起きてから、酸ヶ湯に自転車をおいてきて、それから谷地温泉に移動したので、入山は午前9時前と遅くなってしまいました。
谷地温泉から高田大岳への登山道は地図上ではなだらかな勾配の歩きやすい道を想像していたのですが、実際は泥の道です。
足を踏み出すのをためらうほどのぬかるみの上に、左右から笹や樹木や草が道を覆い隠しているので、大変な苦労をしなければ登れない道でした。
道は樹木の下を歩くので、眺望はありません。
登山道は時折涸れた沢を横切るのですが、整備が行き届いていないので、登山道と沢の区別が付きにくくなっています。標識は無理でも目にとまりやすいピンク色のテープをマーキングしてくれるだけで、道迷いは防げる箇所です。
高田大岳の山頂付近はハイマツと岩場だったので、やっと歩きやすい道となったのでほっとしました。
山頂下のハイマツ帯に配流と見晴らしが良くなり、山頂は抜群の眺望があって、休憩するにはうってつけでした。
高田大岳から小岳、その先の大岳への分岐まではやはり泥の道でした。小岳で出会った方が「酸ヶ湯から来る人はみんな泥だらけですね」と笑顔で声をかけられました。
高田大岳から小岳までの道は、それでも谷地温泉から高田大岳への登山道よりはまだましです。
小岳は高田大岳と大岳のあいだのやや小振りのピークです。
山頂は他のピークと同様に樹木は無く、岩がむき出しとなっています。山頂の周りはハイマツで覆われています。これほど低い山が森林限界の上に突き抜けているというのも、気温の低さと風雪の厳しさを証明するものでしょう。
高田大岳と大岳を見るにはよい位置を占めています。
入山の時間が遅くなっていたので、小岳までの所要時間から大岳へ登るか酸ヶ湯へ下るかを判断することにしていました。
小岳に着いたのが午後1時前と早く、体力的にも時間的にも問題ないと判断して大岳に登ることにしました。
小岳からアオモリトドマツに覆われた泥の坂道を下ると、湿原性の草原に出ます。池塘も見られます。
ここから大岳までは、酸ヶ湯からの登山道と合流をします。
登山者がとても多い道らしく、階段が山頂まで設けられていました。
楽な道だと高をくくって大岳の道を登り始めましたが、高田大岳と小岳の縦走路のヤブコギと泥歩きで疲労したらしく、途中まで登ると足が思うように上がらなくなりました。
大岳の山頂は広場のようになっていて、そこかしこで数人ずつ登山者が固まって休んでいました。
景観はさほどではなく、高田大岳の方が上ではないかと思います。ロープウエーがあるのと、酸ヶ湯から周回できる登山道があるので、登山者は一番多い頂でした。
ここを後にすると後は下るだけです。
この年の夏(2008)に左膝を壊していて、まだ十分な自信がないので、一歩一歩踏みしめるように下りました。そのためか、思ったよりも時間がかかりました。
地獄谷と呼ばれているらしい、噴気口のある谷の上をトラバースします。硫黄臭い噴気を嗅ぐと、八甲田山が活火山であることが実感できます。
酸ヶ湯から谷地温泉までは自転車です。傘松峠までの登りは多少きつかったですが、峠を越えれば後は下りなので楽です。
谷地温泉に着いた後、谷地温泉に入浴して翌日の予定地へと移動しました。