ルート・猿倉温泉-櫛ヶ峯-駒ヶ峯-猿倉岳-猿倉温泉
猿倉温泉から入山して矢櫃萢を経由して櫛ヶ峯へ至り、復路は駒ヶ峯、猿倉岳と迂回して猿倉温泉に戻りました。
天候は終日晴れ、秋としては霞があり遠目が聞かなかったのが残念でしたが、雲がほとんど無く視界は広く見渡せました。
猿倉温泉から矢櫃萢(やひつやち)までの麓の区間は、もともと営林作業用の道だったらしく、歩いていて単調です。道を覆う樹木が艶やかに色づいていたのが慰めでした。
矢櫃萢からは湿地が多くなります。晩秋と言うことからか、干上がってしまっているような湿地が多く観られましたが、樹木が密生している区間と湿原が交互に現れて、風景を堪能出来ます。
沢を渡る箇所が幾つかありますが、登山者が少ないためか分かりづらく、目印を見落とすと道に迷いかねません。登山道そのものは歩きやすいのですが、目印を常に見落とさない細心の注意を要するという点で、初心者にはいささか難易度が高い山かもしれません。
最後の湿原にさしかかると、眼前に櫛ヶ峯がそびえています。八甲田山が大岳などまだ火山の荒々しい姿をとどめていることに比べると、櫛ヶ峯は山容がなだらかで山頂まで草木が覆い繁り優しげです。
湿原から山頂間ではなかなかの急勾配でした。山頂には誰もいないと思っていましたが、1組の登山者がいてにぎやかでしたので、休憩もそこそこに退散しました。
国土地理院の1/25000の地図にはここから縦走路が伸びていると書かれていますが、山頂から見た限りでは道は見えませんでした。廃道となってしまったのかもしれません。
山頂を後にして、駒ヶ峯、猿倉岳を経由して猿倉温泉へと戻ります。
どうも、同じ道を往路、復路と歩くのが苦手なので、別な道があれば迂回路となっても入ってしまいます。
こちらの道はほとんど登山者に忘れられたような道で、ところどころ道が消滅してしまっています。
何度も立ち止まっては、道がある方向を確認しながら歩きました。
ヤブコギも多く、歩いて楽しい道ではありませんが、これも経験です。同じ道を往復歩くよりはやはり歩きがいがあります。
思ったよりも櫛ヶ峯が奥にあり、駒ヶ峯から猿倉岳への縦走路が難路だったこともあって、日没直前に猿倉温泉にたどり着きました。
秋で肌寒く、汗もかかないだろうと水を1Lしか用意していなかったのですが、猿倉岳で水が切れてしまい、喉を渇ききらせてのげざんとなりました。猿倉温泉の脇を流れる無名の沢の水がとても美味でした。
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