地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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武尊牧場 | 08時26分 | ||
避難小屋 | 10時09分 | 103分 | 1時間43分 |
中の岳南の分岐 | 11時40分 | 91分 | 1時間31分 |
武尊山 | 12時11分 | 31分 | 31分 |
武尊牧場 | 15時41分 | 210分 | 3時間30分 |
一日の歩行時間 |
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7時間15分 |
日付:2009/08/07 |
武尊牧場のリフトを利用して登ります。
これまで、登山でリフトを利用したことは殆どありませんが、右膝に不安を抱えていたので、少しでも負担をかけない様にするためでした。
天候は厚く黒い雲が覆っていて、いずれ雨になることが分かる状況でしたが、天気図とつきあわせて、何とか午前中は持つだろうと思っていました。
牧場の上の道は遊歩道です。
意外に花の多い道で、タチギボウシやマウツボグサ、アザミなどが花を咲かせていました。
樹林の中に入ると遊歩道は終わって登山道となりますが、勾配は相変わらず緩やかです。このことは登山前に地図を読んでいたときから分かっていた事で、緩やかな勾配なら膝への負担も少ないだろうと言う配慮もありました。
雨はまだ降らないものの、森の中は高い湿度です。樹木のあいだに霧が漂っていて、視界が効きません。
避難小屋を過ぎた辺りから、少し坂がきつくなり、道も登山道らしく、岩の多い道に変わりました。
気候が厳しく、樹木の生育を抑制しているのか、時折、樹林が途切れて笹藪となります。曇天の樹林帯は薄暗いので、明るい笹藪の道に出るとほっとします。
中ノ岳のややしたから森林限界を越えたようです。シラビソの木が疎らに生えていますが、林にはなっていません。中ノ岳の分岐を過ぎるとすぐに池が現れます。三ツ池と言うそうです。
登山道の山側の岩肌からは清水が湧き出しています。山頂付近に水場があるというのも不思議な気がします。
三ツ池を少し登ると武尊山の山頂です。
霧で何も見えませんが、樹木は疎らにしか見られないので眺望は良さそうです。
10分ほどの休憩を取ってから下山にかかります。
三ツ池まで下ってくると、雨が降ってきました。
降り始めは大した雨では無かったのですが、中ノ岳を越えて樹林帯に入る頃には大雨となってしまいました。
幸い、雨は木の葉や木の枝に遮られて、森林の中を歩いている分には、直接かかる事はありません。木の葉、木の枝から落ちてくるしずくにぬれるだけです。
登山道に水が流れ始め、あっと言う間に沢の様になってしまいました。道の上の沢の水深は、踝くらい、平均してあります。防水の登山靴と言ってもこれほど深い水の流れの中は歩けませんから、登山道の肩を歩いたり、笹藪の中を歩いたりします。
そうしているうちに、右膝に激痛が発生して、歩く事が出来なくなってしまいました。
まともな道のない状況に加えて、歩けなくなったのだから大変です。無い知恵を絞ってみました。
木の枝を探して杖にしたり、歩き方を変えたりしましたが効果がありません。右膝の痛みは増すばかりです。そのうち、後ろ向きで歩くと、膝の痛みが薄らぐ事が分かりました。道は歩けないので、藪や下草の坂道を、後ろ向きで下って行きます。勾配の緩やかな斜面の道だったのが幸いしました。急斜面の道ならとてもこの状態では下れなかったでしょう。
武尊牧場のリフトが運行しているか心配していましたが、豪雨の降り始めだったので、動いていました。
牧場に降りると、大雨警報や洪水警報が出たと、大騒ぎとなっていました。