地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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勝原スキー場 | 07時12分 | ||
しゃくなげ平 | 09時58分 | 166分 | 2時間46分 |
荒島岳 | 11時38分 | 100分 | 1時間40分 |
荒島岳(休憩) | 12時10分 | 32分 | 32分 |
しゃくなげ平 | 13時03分 | 53分 | 53分 |
勝原スキー場 | 15時03分 | 120分 | 2時間 |
一日の歩行時間 |
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7時間51分 |
日付:2009/09/06 |
天候は晴れです。
強い日差しが予想されたので、ハイドレーションシステムの水の量をいつもの2Lから2.5Lに増量しました。
これは正解でした。
この日は体内の水分の蒸発が激しく、下山後に水筒を見てみるとほとんど残量がありませんでした。2Lしか持参していなかったら平ヶ岳の時と同じように下山の途中で水が涸れていたことでしょう。
荒島岳の勝原スキー場登山口には飲料水はなく、また登山道にも水場は無いので、持参した水だけが頼りです。少々重くても水が涸れるよりは少し残る方が良いです。
登り口からゲレンデのだらだらとした坂を登りますが、この坂を歩いていると精神的に疲れてきます。坂を登りきってリフトの降り口に着いた時にはほっとしました。しかし、更にきつい坂が待っています。
途中で荒島岳登山道と書かれた標識とリフトの残骸を見かけたので、昔は夏でもここまでリフトで登れたのかもしれません。スキー場を運営しているおそらく地方自治体の経済力が持たずに破棄されたのだろうと思います。
しゃくなげ平まではきつい登りが延々と続きます。息をつける平はありません。ほとんどが木製の階段か、岩場の急斜面です。登山者が点々と息を切って立ち休憩を取っているのが見られます。
この辺りの斜面に映えている樹木ではブナの木が目立ちますが、すくっと地面から垂直に立つ見慣れたブナの木ではなく、曲がったりゆがんだりした奇妙な形のブナの木が多くありました。下山後に案内板を一読すると、越前大野は豪雪地帯のためにブナの木が雪の重みに耐えるためにこの様な形になると書いてありました。
しゃくなげ平が山頂間での間の唯一の中間地点としての目標です。きつい坂を登り切ってたどり着いたしゃくなげ平はあっけないほどの狭い平でした。
地元の登山家に話を聞いたところ、春はシャクナゲが咲き見事だそうです。
しゃくなげ平からほんの少しだけ下りがあり、ほっとすると、すぐに今までにも増してきつい登りが再開します。
木製の階段有り、岩場の鎖場があり、なかなか登りごたえのある道です。
前日の白山登山の疲れが残っているのが分かるので、いつもは登りでは休憩は取らないわたしですが、この日はしゃくなげ平までに1度、しゃくなげ平と山頂の間で1度の2回の休憩を取りました。歩く速度もいつもより遅く2回の休憩取ったこともあって山頂に着いたのは入山してから4時間を経過していました。
山頂は開けていて展望も良く効きます。ただこの日は白山が厚い雲に包まれていてその山容を見ることが出来ませんでした。山頂にたどり着いて流石にほっとしたらしく気が抜けてしまい、人が休日の百名山の山頂としては少ないこともあってのんびりと長時間休みました。
山頂には花が多く見られ、目を楽しませてくれました。この山はこの時期では花がほとんど見られなかったのですが、その分、まとめて山頂で見ることが出来ました。特にアザミの群生は見事です。
下山の途中で、幾組かの登山者とすれ違いました。午後に下山を開始しても日没までには登山口までたどり着ける山なので、遅い入山者も多いようです。すれ違う人に一様に「白山が見えますか?」と聞かれたので、この山が白山の展望台として有名なのだと改めて認識しました。
下山は登りとうってかわって体力は使いません。しかし、左右の膝を壊しているので、登りよりもむしろ降りに気を着けなければなりません。階段なども出来るだけ膝に負担のかからないような降り方をするので時間がかかります。自分でもまどろっこさを感じますが、これは防衛対策なのでやむを得ません。
途中で疲れてはいませんでしたが、膝を休ませるために休憩をあえて取りました。
下山をすると駐車場に止まっていたほとんどの車は無くなっていて、駐車場に入りきれずに路肩に止めている車が多く残っていました。