地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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山麓駐車場脇の登山口 | 07時52分 | ||
巻機山 | 10時28分 | 156分 | 2時間36分 |
牛ヶ岳 | 10時56分 | 28分 | 28分 |
割引山 | 11時42分 | 46分 | 46分 |
割引山(裏巻機山登山道往復) | 12時41分 | 59分 | 59分 |
巻機山 | 12時58分 | 17分 | 17分 |
山麓駐車場 | 15時10分 | 132分 | 2時間12分 |
一日の歩行時間 |
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7時間18分 |
日付:2009/09/26 |
入山は雨の中、しかも登山道の入口を間違えてしまい全然関係のない林道を30分も歩くというしくじりをした後の入山となりました。何となく嫌なスタートです。
入山時には雨が降っていました。
登山道は地図で確認してきたよりは勾配が緩やかで予想以上のペースで登って行けました。道は土の道があり、岩の道があり、雨天と言うことで滑りやすく、神経を使いました。三合目、五合目と一合登るごとに標識が立てられています。一合というのは登山の時に足下を照らす油の消費量を表すと聞いているので、巻機山程度の標高ですと十合目はないと思うのですが、きっちりと十分の一ずつ区切ってあるのは日本人の几帳面さからでしょうか。
にせ巻機山にたどり着くまでは雲の下を歩いていたので、晴れ男のわたしとしてははなはだ不本意な登山に感じていたのですが、突残雲を突き抜け青空の下に出た時は感動しました。巻機山が雲一つかからない姿で正面に見えます。
巻機山の山頂の標識は登山道を登り切ったところに設置されていました。実際の最高点は登山道から見て右に200mほど歩いたところにあります。これは1/25000の地図で確認をしてあります。本当の巻機山の山頂はケルンが有るだけででした。写真を撮りたかったのですが、ケルンにどかりと女性が座りカップラーメンをすすっていたの、肖像権の問題もあって撮るわけにもいかず、さりとて「どいてくれ」とも言えず、写真を撮ることを諦めました。
道をそのまま進み牛ヶ岳にたどり着きました。思っていたよりも距離は短かったです。ここで反対側から登ってきたパーティーがいたので帰宅後に地図で登山道を調べてみると登山口から巻機山までかなりの距離があります。よほどの健脚なのでしょう。
巻機山から牛ヶ岳への稜線の道からの景観は素晴らしいものでした。稜線が雲海の上にあるので見渡す限り雲です。雲は太陽の光を受けて濃淡があり幻想的な風景を作り出していました。
牛ヶ岳から巻機山に戻り、割引岳を目指しました。こちらはコルを下るのでちょっとだけ距離があります。
さすがに距離のある割引岳に足を伸ばす人はまれで、数人の登山者とすれ違っただけでした。こちらの稜線からの景観もまた素晴らしいものでした。特に巻機山の北がわの谷は忘れがたい景色です。
割引岳の頂には人はいなくて、数分の間、のんびりと一人の時間を楽しめました。特に休憩を取るつもりもないので裏巻機山登山道へ降りようとすると2人組の登山者がわたしと入れ替わるようにやってきました。
翌日は苗場山に登るのでこの日は越後に泊まる予定でした。それにはまだ下山するには時間が早すぎるので時間調整の意味と好奇心から裏牧畑登山道を歩くことにしました。
割引岳からしばらくは刈り払いされていて道もはっきりとしていたのですが、コルを過ぎると道が分かりづらくなり、最後には道を見失いました。道を見失った時に割引岳を振り返りましたが、表から見た姿とは全く違った印象を受けました。もし標高が巻機山よりも高ければ割引山がこの稜線を代表する山となっていたことでしょう。頂の面積は小さいですが、稜線からすくっと立ち上がった円錐形の姿はとても美しく、名山に押すに足りる山に思えました。
下山は巻機山の山頂で休憩を取り体力の回復を図ってから一気にかけるように下りました。比較的緩やかな勾配の道でしたので、壊した膝の回復具合を図る意味も有ってのことです。下山は登り以上にあっけなく、あっという間に登山口に降り立ちました。麓の雨も上がり、明日の苗場山の登山は晴れだろうという期待を持てました。