地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
---|---|---|---|
銀山平の林道のゲート | 07時26分 | ||
一の鳥居(ここまで自転車) | 08時03分 | 37分 | 37分 |
庚申山 | 10時20分 | 137分 | 2時間17分 |
鋸山 | 12時10分 | 110分 | 1時間50分 |
皇海山 | 13時23分 | 73分 | 1時間13分 |
一の鳥居 | 18時28分 | 305分 | 5時間5分 |
銀山平の林道のゲート(ここまで自転車) | 18時48分 | 20分 | 20分 |
一日の歩行時間 |
---|
11時間22分 |
日付:2009/10/04 |
銀山平から入山をすると長い距離の林道を歩かなければなりません。わたしは道路をあるく登山というのを好まないので自転車を持参して、林道区間は自転車で走りましたが、さすがに登りの半分は勾配がきつい上にガレ場でしたので降りて押して歩きました。
登山口は一の鳥居と呼ばれています。途中の標識には必ず一の鳥居まで何キロと書かれているので、一の鳥居の名前だけは覚えて置いた方がよいです。
ここから猿田彦神社の跡地までは参道の名残か、登山道としては道幅が広く歩きやすいものでした。
猿田彦神社の跡地に分岐があり、わたしは右に折れて宇都宮大学の山小屋脇を登ったのですが、この先には道が欠落していて危険な箇所がありました。出来るだけ危険な箇所は避けるという登山をしているので、本来の登山道をそれて、わずかに踏み跡のある笹藪の急斜面にとりつきました。
踏み跡は断続的で途切れて見えなくなることも多かったのですが、幸い、木の枝などに目印のビニールに紐が巻かれたりしていて、庚申山の稜線にまでたどり着けました。最も、地図を見ればこの斜面を一途に登れば間違いなく庚申山にたどり着けることは分かるので、それほど目印や踏み跡にこだわる必要性は感じませんでした。
庚申山の頂はあっけないほどで、わたしも写真を撮ってから、帰宅後整理をしていてこれが庚申山の山頂だと気が付いたほどです。庚申山の山頂の西に開けた平があり、ここから皇海山を一望することが出来ます。感覚的にはこの平が山頂の様に感じます。
庚申山を越えると長い下りが待っています。下るのは楽ですが、復路では疲れた体で登らなければならないので、それを考えると多少、憂鬱になります。
途中のピークには御岳、白山、剣ノ山などの名前が書かれた木の板が張られています。小さなピークでも名前が付けられていることや、岩場や奇岩が多いことから、かつては修験道の場所だったのではないかと思われます。
ピークのほとんどは頂きに登れるので、景観を楽しめます。皇海山が少しずつ近づいてくるのが歩いていて励みになりました。
鋸山の手前のピークから岩山となり、鎖場や梯子で岩をよじ登るようになります。両神山の八丁峠ほどではありませんが、長い距離を歩いた後なのでかなり体力を消耗します。ただ、鎖場の岩は足で体重を支えやすく、腕で体重を支える必要はほとんどありませんでした。
長い稜線をいくつものピークを越えて歩いてきているので、鋸山もピークの一つにしか入りません。印象はとても薄かったですが、上州側からの登山者は、皇海山と鋸山の両山を登ってから下山する人が多いようです。幾組かのパーティーに鋸山を下る時に出会いました。
鋸山と皇海山の鞍部に上州側に下る登山道の分岐があります。片品村のホームページには大々的に皇海山登山の宣伝が書かれていますが、国土地理院の1/25000の地図にはこの登山道は書かれていません。
ちなみち、この登山道は栗原川林道に入山口があるのですが、片品村からこの入山口までは細く荒れた未舗装路を約20km走ります。ほとんどの区間、崖の上を走るトラバースルートでガードレールも有りませんから、よほど林道を走り慣れた人でないと、危険を伴います。個人的には林道走行の危険性が心配なので、あまり上州側の登山道を利用することはお薦め出来ません。
鞍部からは険しい斜面を一気に登ります。登り終えたところが山頂で、長く険しい道を歩いてきた登山者にとってはあっさりとした風景の頂です。
山頂は人が10人も座れば一杯となってしまうほど狭く、展望もほとんど有りません。拍子抜けをしてしまいました。
復路は来た道を帰るだけです。
時間的な都合があるので、休憩は山頂でとった10分ほどだけにしました。後は歩き通しです。歩いてきた道を帰るだけなのですが、以外に迷いやすく、3回ほど道を見失い、引き返しました。特に岩場で道を間違えて木の枝を頼りに登ってから引き返す時は、足場が悪いのですこし怖かったです。
往路では雲がかかっていた皇海山が、復路ではすっかり晴れてその姿はどのピークからも堪能出来ました。
景観で見事だったのは日光の山々を一望出来たことです。晴天の日光の山の背景に白い大きな雲がかかっていて、その雲が借景となり日光連山の美しさを際だたせてくれていました。
庚申山を越えると分岐があり、庚申山荘を経由するルートと、宇都宮大学の山小屋脇を通るルートに分かれるのですが、朝の登りで危険と判断して通らなかったルートを避けられるので、庚申山荘を経由するルートを取りました。
このルートは奇岩、巨石がおおく、いかにも修験道の道の様です。
こもり洞に利用されていたのではと思われる岩のくぼみや亀裂もあり、おどろおどろしくも景観の大きさに圧倒されました。瑞牆山のような明るさは有りませんが、匹敵する岩の列だと思います。
猿田彦神社の跡地で陽は暮れて、ヘッドライトを取り出して歩くことになりました。ここまで来れば参道の様な広い道なので、ヘッドライトの明かりでも何とか道に迷わずに歩くことが出来ます。
途中、目印となる標識も多く、橋も幾つか架かっているので、これまでの夜歩きと違って道に迷わずに一の鳥居へと降りられました。
一の鳥居には自転車を置いてあるので、帰りは楽です。ほとんど下りなのでペダルを漕ぐことなく、約20分でゲートにたどり着きました。ただ、路面がガレ場で石がごろごろしているので、20インチの小さなタイヤの折りたたみ式マウンテンバイクで下るのは厳しかったです。普段から林道は走り慣れているので事なきを得ましたが、なれていない人が夜間に下るのは相当危険であろうと思いました。