入山時は晴天、雲一つ無く青い空の下の澄み切った空気を満喫出来ましたが、午後にはいると一転して天候が崩れ雷雨となりました。
雨は上がりましたが、雲が山にかかりひどい濃霧となりました。
天気予報は晴れでしたが、山の天候がめまぐるしく変わることを現実として体験出来た一日です。
今回の登山は那須岳の尾根と谷を歩くものです。登山と言うよりも逍遙といった方があっています。
峠の茶屋駐車場まで車で上れるので、徒歩で上る標高差はわずかです。朝日岳や茶臼岳ならロープウェーで上れますが、足で上ってもハイキングの延長程度の道程です。
朝日岳から三本槍ヶ岳に足を伸ばすと、多少は歩いた気がするでしょう。
この三座が那須連峰では登山者に歩かれている山の様です。
活火山は茶臼岳だけですが、朝日岳も岩肌がむき出していて、荒々しい姿をしてます。三本槍ヶ岳は名前とは違って緑に覆われた穏やかな山容をしています。会津藩、黒羽藩、白河藩の三藩が藩の境を確認するのにこの頂に槍を持って登った故事によって付けられた名前と言うことです。
三本槍ヶ岳から先の登山道はあるく人は比較して少ないようです。
大峠から三斗小屋までの道は、奥州街道から分かれて会津に至る古道で、明治に入るまでは主要な街道の一つでした。戊辰戦争で会津藩と官軍のあいだで戦闘が行われたこともあります。
茶臼岳から朝日岳、三本槍ヶ岳、大峠と樹木の殆ど無い見晴らしのよい尾根歩きなのに比べると、大峠から三斗小屋、峰の茶屋までの道は谷筋の道と言うことで、樹林の中を歩きます。