地名 | 到達時刻 | 所要時間 | |
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仙酔峡登山口 | 08時13分 | ||
山頂駅 | 09時06分 | 53分 | 53分 |
中岳 | 10時07分 | 61分 | 1時間1分 |
高岳 | 10時33分 | 26分 | 26分 |
仙酔峡登山口 | 12時48分 | 135分 | 2時間15分 |
一日の歩行時間 |
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4時間35分 |
日付:2009/11/17 |
朝の遅い11月の九州と言っても、入山は午前7時前後しているのですが、この日は土砂降りで入山を見合わせていました。
阿蘇山の登山道はそれほどの距離はないので、入山時刻が遅くなっても山歩きには支障が出ないことが分かっています。
雨が小降りになるか上がるのを、登山口の駐車場の車の中で待っていました。
雨が小降りとなってきたのは8時前頃。
気温が低く風も強いので体感温度は氷点下10℃位でしょう。
服装や手袋などの防寒装備を、-10℃以下でも行動できるような装備にして入山しました。
入山口はロープウェー駅の入り口。
活火山なので、頻繁に入山規制がかけられています。
今回は、事前にインターネットで火山の影響による入山制限の無いことを確認してきました。
ロープウェーの脇を歩く道はコンクリートで固められた味気ない単調な道です。
コンクリートの階段は距離が短いので、苦痛は最小限でした。
道の左側(北がわ)は火山壁らしい岩の壁がありますが、雲がかかっていてよく見えません。コンクリートの単調な道ですが、晴れていれば、景観はよいかもしれません。
何しろ活火山なので丈の高い樹木は一本もなく、視界が遮られないのです。
ロープウェーの山頂駅まで、ケーブルに沿った道を上ります。
足下は黒っぽい火山礫ですが、代赭色に色づいた草が覆っています。
霧がかかっているので、草に覆われた斜面なのか、赤茶けた火山岩の斜面なのか、周りの風景がよく分かりませんでした。
山頂駅に着く頃に霧が少し晴れて、多少の見通しが出来ました。
山頂駅から砂千里の見える火口壁の上まではコンクリート製の道になります。荒涼とした風景の中の歩道で、道の先の火口壁の上にコンクリートで出来たトーチカのような建物が見えます。何かと思っていたら、噴火の際の避難場所でした。
火口壁の上からは、砂千里や周囲の山の様子がよく見えます。幸い、霧は晴れたままです。
あちこちの火山壁から雲が湧いているのが分かります。
頂のいくつかは、湧き上がる雲で隠れていました。
火口壁の上は遊歩道はなく、登山道が中岳、高岳に向かって延びています。
予定では砂千里に行くはずでしたが、雲に覆われた砂千里を歩くのを諦めて、中岳、高岳を巡って下山することにしました。
阿蘇岳は、国内最大規模の活火山ですが、遠景は霧と雲で隠されていても、周囲の火山壁や火口跡を見ていると、それが実感できます。
中岳(1506m)へは、黒い砂礫の尾根を登ります。
山頂からは、西がわの砂千里や、南に延びる火口壁の稜線がよく見えます。足下からは真っ白い噴煙が上がっていました。
高岳(1592m)が阿蘇山の最高地点です。
中岳から鞍部に下り、登り返します。火山性のもろい尾根道です。道も中岳までよりも細くなった様に感じます。
風は強く、中岳から高岳にかけての稜線は、風を遮る樹木も岩も無いので、吹きさらしです。
元来た道は通らずに高岳から岩場の道を下りました。
厳しい岩場のあるルートです。
11時1分の気温は3℃でした。
こんな日には、他の登山者はいないだろうと思っていたら、下山したときに、これから入山するパーティーを見かけました。
人のことは言えませんが、物好きがいるものです。