祖母山は明治時代の一時期に九州最高峰と言われていた山だそうです。
そんな経歴があるにもかかわらず、阿蘇山や霧島山に比べると驚くほど地味な山です。
たまたま霧氷の中を歩いたのでわたしの中には鮮烈な印象を残しましたが、夏に登るとただ暑い山と記憶されたかも知れません。
もし、日本百名山に選ばれなければ、他県から登山に訪れる人は希だったでしょう。
それでも、現地の案内板によると、意外に著名人が登山に訪れています。
江戸時代後期の志士の高山彦九郎や明治時代の宣教師のW.ウィンストンです。
神原川から上流に登ったところにある登山口から入山をして、国見峠を経て祖母山に登りました。
このルートは、登山口に広い駐車場があり、立派なトイレも立っていますが、登山シーズンを除けばあまり人に歩かれる道では無い様です。
山頂には多くの登山者がいましたが、この登山道を歩いているのはわたしの他は自衛官だけでした。
この登山口に昨夜のうちに到着する予定だったのですが、道を間違えてしまいたどり着けませんでした。真夜中の細い山岳道路を走っていて、路肩を踏み外して谷底に落ちかけたり、上り坂の急斜面で危うく転倒しそうになったり、怖いおもいをしていました。
日中通れば銅という道では無いのですが、夜間は通らない方がよいようです。