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裏銀座(蓮華岳・北葛岳、舟窪岳・不動岳・南沢岳)(山小屋)

北アルプスでも最も人里から離れた地域です。針ノ木峠を堺にした南のエリアです。蓮華岳、北葛岳(きたくずだけ)、舟窪岳、不動岳、南沢岳、烏帽子岳、野口五郎岳を含む稜線です。

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針ノ木峠へは扇沢が登山口となります。扇沢は北アルプスのターミナル駅の様なもので、トロリーバスとロープウェーとケーブルカーを使って立山へと至ることが出来るし、種池山荘の稜線に取り付くことも出来ます。
扇沢から針ノ木峠へと登ります。峠には針ノ木峠小屋があります。峠から蓮華岳(標高2799m)までは1時間ほどかかります。蓮華岳の頂は吹きさらしです。眺望は良いですが雨天や強風が吹きすさぶとちょっと立っていられない場所です。山頂から南へは急な下り坂となります。中腹に至るとクサリ場が現れます。慣れた方ならクサリは必要も感じられない程度の岩場ですが、雨天の時の岩場は滑りやすいので助かります。

以下は北上するルートです。
野口五郎岳(標高2924m)に南から入るルートは新穂高温泉、もしくは上高地からの入山となります。山中一泊して三俣蓮華岳、鷲羽岳を経て野口五郎岳へと至ります。鷲羽岳からの所要時間は7時間から8時間程度です。道はハイマツが繁り石と岩で覆われています。野口五郎岳は山容がのっぺりとして名山とは言えません。山頂も平凡で、高瀬ダムのダム湖が見えます。白みがかった灰色の地面が特徴と言えば特徴でしょう。

烏帽子岳(標高2628m)は縦走路から少しそれた所に頂があります。名前のごとく烏帽子形のピークですが、縦走路から山頂までの距離が短く高低差もありません。目立つ小ピークと言った山です。山頂の手前に烏帽子小屋があります。テント場は手前(南)に300mから500mほどの所に点在しています。ヒョウタン池の水際が風光明媚です。烏帽子岳までは30分ほどのと頃にあるので、テント場から簡単に往復できます。山頂へはクサリ場を二つ登ります。

烏帽子小屋から南沢岳までの所要時間は1時間30分から2時間ほどです。稜線からは立山、薬師岳の大きな山容が谷越しに見られます。雷鳥も多く九月中旬には雄が群れを作っています。烏帽子岳の北には北アルプスでは珍しい大規模な田圃があります。南沢岳の山頂からは上記の山容の他、常念山脈の餓鬼岳も見られます。

不動岳からは下り道となり、矮樹に覆われたコル(標高2551m付近)を通ります。不動岳(標高2601m)の頂からは立山が遠望できます。石の不動岳を越えると再び落葉広葉樹林のコルにおります(標高2532m付近)。

舟窪岳は二つピークがあります。第2ピークは標高2459mです。舟窪岳を越えると岩場の道となります。ハシゴ場とロープが蓮華岳の中腹まで続きます。危険性は少ない岩場です。針ノ木谷出合から見た針ノ木峠に針ノ木小屋が見えます。左に針ノ木岳、右に蓮華岳が見えます。

七倉岳から七倉乗越を過ぎると、北葛岳(標高2551m)のヤセ尾根の登りとなります。北葛岳の北にある北葛乗越から蓮華岳の登りにかかりますが、長いクサリ場が岸壁の初っぱなからあります。クサリ場と言っても、岩場になれた人ならクサリを使う必要のない岸壁です。岩が濡れていて滑るので慎重さは必要ですが、最初から最後までクサリは使わずに済む程です。岩場は中腹までで、中腹から上は、傾斜は急ですがコマクサの咲いている岩礫のジグザグに着けられた坂道です。風を遮ってくれるものが何もないのがつらいですが、歩けば標高が稼げます。やがて蓮華岳の山頂に至ります。

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野口五郎小屋

野口五郎岳の山頂のすぐ北にある山小屋です。

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運営者紹介

Yuichi Mizunuma H.N.う

Yuichi Mizunuma (H.N.zen)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。
2007-2013にかけて、北海道利尻礼文から九州屋久島まで日本の主要な登山道を歩いてきました。日本百名山は2013年9月に全山登頂を達成。

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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。

現在は八王子市に居住中、今後は八王子市から離れることはありません。

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