柳田国男の遠野物語に良く出てくる山として著名な早池峰山を主峰とする山域です。日本百名山の一座でもあります。北上山地の最高峰です。利用されている登山道は二つあり、河原坊コースと小田越コースがあります。小田越コースが距離、高低差が少ないことから利用者は多いようです。
早池峰山の中腹以上は蛇紋岩や橄欖岩と言う超塩基性(マンガンなどの金属成分を多く含む)の岩で出来ているのでこの状況に適応した植物が多く見られます。代表的な高山植物はハヤチネウスユキソウです。エーデルワイスの仲間です。中腹からは樹木は無く岩だらけの道を上って行きます。
河原坊からの登山道は標高1369m付近から勾配が急となり樹林も矮樹となってやがて見られなくなります。代わってハイマツが見られる様になります。ハイマツがあるので当然ホシガラスが生息しています。山頂は岩だらけで古びた小屋が建っています。
小田越コースを登ると、背後に薬師岳が常に見られます。端正でなだらかな稜線を持つ薬師岳を見ながら登るのも一興でしょう。勾配は河原坊コースよりもやや急です。1486m付近から森林限界を抜け視界が開け、山頂まで急勾配の道を上ります。
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