魚沼郡の名山でしたが、いつの頃からか越後三山と越後を代表する名山に変わりました。魚沼駒ヶ岳(2003m)が主峰ですが、一番奥にある中ノ岳(標高2085m)が最も標高が高いです。次いで八海山(標高1778m)があります。修験道の山で、もともとの準廻りは八海山を起点として中ノ岳、駒ヶ岳へと進むのですが、近年は駒ヶ岳を起点に中ノ岳、八海山と廻るのが主流のようです。
越後駒ヶ岳へは複数登山道が設けられていますが、駒ヶ岳単独を目指すならば、新潟県と福島県の県境にある国道352の岐折峠(標高1072m付近)の登山道が距離が短く駐車場もあります。この登山道へのアプローチは檜枝岐村から廻るよりも関越道を通って小出ICからアプローチする方が速いです。
駒ヶ岳は越後三山の稜線の一突起ですが、頂が点で終わっているので遠目から見ると美しい円錐形をしています。積雪の多い越後国の山なので七月でもタップリと雪が残されています。
岐折峠からの登山道は入山するとすぐは砂利の敷かれた良く整備された歩きやすい道です。銀山湖が遙かに見渡せます。明神峠を越えると稜線歩きとなります。ところどころに木製の階段が設けられています。この階段は平成22年と書かれています。稜線をしばらく歩くと駒ヶ岳の山容が見えてきます。緑に覆われた山ですが、山容はゴツゴツと厳めしい姿をしています。
途中小倉山(標高1362m)の標識があります。小倉山を越えると笹藪となります。ヤブコギほどでは有りませんが笹は腰の高さまであります。道も細くなっています。七月下旬には笹藪の合間あいまにコザクラソウ、イワカガミ、ゴゼンタチバナの花を見ることが出来ます。
九合目(標高1847m付近)も山小屋が建っています。雪解け水を引いてあるので水の心配はないでしょう。九合目小屋の先には中ノ岳と駒ヶ岳の分岐に向かった登りがあります。分岐を過ぎて更に進むと緩やかに下ってコルへと降りて行きます。
駒ヶ岳の山頂は数名取るだけ禿げていて標柱が立っています。廻りには低い灌木が茂っています。
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